第2回国家資格キャリアコンサルタント試験を受験された皆様。お疲れ様でした。

様々なご感想があろうかと思いますが、私も第2回論述試験問題を受講生の方から頂きましたので、講評を述べたいと思います。
(問題・試験情報のご提供ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます)

第2回国家資格キャリアコンサルタント試験:論述試験講評

まず、第1回論述試験と傾向を変えすぎであることが最も大きな問題でしょう。
これは、私の予想にすぎませんが、第1回論述試験において、JCDAとの出題内容の差が大きかったことを重視したものと思われます。
その理由として、(受験生の方の情報からすれば)私がこの論述問題を記載する場合、500文字近い分量となるためです。

今後どうなるのか

こちらも、学科試験と同様、出題が固定されている2級技能検定と比べて(対策も含め)難しく感じられます。
第17回2級技能士検定は、論述の出題形式が変更されるのだろうか、という考えすら頭によぎります。

ただ、国家資格キャリアコンサルタント試験として、もっとも困るのは、

形式が毎回変わるのか?

ということです。

例えば旧標準キャリアコンサルタント試験の論述試験のように、

前回は「してはいけないこと」今回は「職業能力開発」、次回は例えば「アセスメントの注意点」となるのか?

こうなるのであれば、完全に2級論述よりも(対策も含めて)難しくなりますね。

私は、昨年度以前の旧標準キャリコン論述試験で出題された過去問を持っていますので、そちらを参考にして予想をしますが、受験する側は「これなら2級を受けたほうがまし」となるのは当然のことだと思います。

もしかすると、前回の合格率が高すぎた、と考えているのかもしれませんが、そうであれば私が毎回述べているように

「受験生に責任を押し付けるな」

としか言いようがありません。

過去問は大切

ここまで傾向が変わっても、やはり過去問は大切です。
あなたならどのような「応答」をするか、と出題されたことはつまり「質問」を書くのではなく、「うけこたえ」を書くわけです。
つまり、「先のCLの発言を受けてどう応える(答える)か」ということです。

設問を正しく理解し、単なる「質問」ではないと理解することは、過去問を解いた方、またキャリ魂塾の模試を解かれた方は、注意して取り組まれたことと思います。

文章量なども、過去問や模試で練習されていれば、「これだけを埋めなければならない」という意識で問題に取り組めたのではないでしょうか。

実技試験として作成されている

基本的に、50分与えられていて、何度も読み返せるわけですから、事例記録の方がある意味ではロープレよりも突っ込んだ設問になってくるのは致し方ないのかもしれませんが、やはり「実技」という観点は非常に大切です。

「応答」「働きかけ」という言葉に注意して記述された方は、行が多くてもあまり困らなかったかと思います。

総評

まず、逐語を読む形で出題されたことによって、2級技能士論述試験に近づいたわけですが、であるなら「事例記録」を「逐語記録」と変更されるのが筋でしょう。
第1回は事例記録だから逐語は出題しないというメッセージを発信したと私は思っていますが、逆に他の講師の方からすれば、キャリ協は傾向を変えた、となったわけです。

そして今回は事例記録だけど逐語を出題した。じゃあ次回はどっち?何を問われる?となるのは受験生ばかりでなく、養成校をはじめとする指導側も大変困ることになるのですから、キャリ協も、2級技能士と比較してこの差はなんなの?と言いたくなるような出題は自重して頂きたいものです。

何を問われても合格する実力がある、というのは素晴らしいことでそうあるべきなのですが、試験というのは、「一定」の能力の担保ですから、毎回毎回出題を変えてしまうと求められる「一定」の能力というものが何なのかわからなくなります。
よく皆さんも言いますよね「今回の試験だったら落ちてた」「前回なら受かってた」と。

こういう不公平感をできるだけ減らし、出題者がその試験合格者(資格者)に何を求めているのかが、明らかになる作問を行って戴きたいと、切に思います。

キャリ魂太郎の解答

一応、私なりの解答(模範解答というのはちょっと言い過ぎですね)を書いておきます。
設問1
(嬉しい。でも、)年上のパートさんに指示しなければならないし今迄指示を出してくれた課長が来年退職と思うと、課の仕事全般を任される正社員は今後を考えると責任もあるし不安も大きい?(79文字:1行35~40字の原則内)

設問2
相談者は頼れる課長が退職後、正社員の自分が年上のパートに指示も出せず独力で業務を担わなければと思い込み、例えば今から課長と相談し業務標準化に取組む、不明点は職安等に照会する等社内外の資源に気づいていない。(102文字:かなり細かくギリギリ。「例えば~」以降を省いて「相談者は頼りにしている課長が来年10月定年退職となった後、正社員の自分がパートに指示も出せず、一人で業務を担わなければならないと思い込んでいる点」としても可72文字)

設問3

設問3