キャリ魂太郎です。

このエントリーでは、刑務所出所者等の就労支援に関連して、キャリアコンサルタント及びキャリアコンサルタント試験受験生が押さえておくべき内容を解説しています。

刑務所出所者等の再犯を防ぐ、「就労支援」

昨日は「犯罪被害者」への支援というエントリーを下記のとおりアップしましたが、

wp.me

今回のエントリーはそれとは真逆の「刑務所出所者」への支援というお話です。

私の個人的な話になりますが、「お好み焼き 千房」の中井正嗣社長の家が、私の実家の隣だった(私が大学生の頃に引っ越されました)こともあり、小学生のころからお好み焼きと言えば、母のものか千房のものか、どちらかと言ったイメージでした。

その「お好み焼き 千房」では、10年ほど前から刑務所出所者の雇用に取り組んでおられます。

news.nifty.com

私が、千房のこの取り組みを知ったのは、2015年頃だったと思います。
たしか、たまたまセミナーの休憩中に知人から刑務所出所者の雇用相談の電話があり、その場で調べたら千房の名前がでてきたと記憶しています。

おそらく、このブログを読んでいただいている方の多くは、「刑務所出所者が職場にいる」ことについてネガティブなイメージを頂く方が多いのではないでしょうか。

それは、私もそうだったからです。
前にもお伝えしたように、下記のホランドの理論に基づく推察ですね。

「 同一の職業群に属する人々は、似たようなパーソナリティをもつので、様々な状況や問題に対して同じように反応したり、特徴的な対人関係の作り方をしたりするだろう」

つまり、キャリアコンサルタントという職業に就いている私がネガティブなイメージを持っているのだから、同じくキャリアコンサルタントである(又は目指している)あなたもそうだろうと考えることができるわけです。
(そういう意味では、ホランドの理論は「準拠枠」や専門家としての専門知識でキャリア適性を語っているわけで、ロジャーズやサビカスとは逆の考え方ということになります。)

社会から犯罪を減らすにはどうすればよいのか

法務省の調査によれば、「無職の刑務所出所者等の再犯率は、有職の者と比較して約4倍とされています。

無職の刑務所出所者等の再犯率は,有職の者と比べ約4倍と高く(平成21年から平成25年),刑務所出所者等の再犯防止のためには,就労支援や雇用の確保がとても重要です。
そのため,法務省では,刑務所出所者等に対する就労支援を重要課題の一つとして位置付け,積極的な取組を行うことに併せて,刑務所出所者等を雇用してくださる協力雇用主を募集しています。

出典:法務省

確かに、刑務所に入って罪を償っても、働く場所が無ければお金がないわけですから、生活保護になるか、再犯するか、誰かに扶養してもらうかしかありません。

つまり、社会から犯罪を減らすためには、刑務所出所者の再犯を防ぐ、更生する場としての職場を用意しなければならないわけです。

その更生の場として、刑務所出所者等を雇用した場合には、奨励金が得られる制度があります。
これは、事業主の方からご相談された場合に、ご案内されるといいかもしれません。

私も、件数は数件です(やはり多くはありません)が、この奨励金を相談されたことがあります。

Download (PDF, Unknown)


(※ちなみに、この奨励金は雇用保険にかかる助成金ではないので、社労士業務ではありません。保護観察所への申請になるので、行政書士業務と考えられます。)

キャリアコンサルタントとして「先入観を持たない」ことの難しさ

キャリアコンサルタントとして、国家資格者として、私が、あなたが、中井社長のような取り組み・支援ができるかどうかは、個人の資質や価値観等も影響するでしょう。

キャリアコンサルタント以外でもそうですね。

たとえば行政書士としても、「前科のある外国人の帰化」という業務を受任することについての葛藤を、同業者に相談されたこともあります。
(行政書士や社労士には、法律上「受任義務」があり、正当な理由がない限り依頼を拒否できません。これは弁護士法や職業能力開発促進法には定められていないものです。)

もっと言えば、弁護士として、加害者の弁護を行うということには、私が考えている以上に個人の資質や価値観等が影響すると思います。
(ただし、上述のように弁護士の場合は依頼を拒否することができます。)

しかし、少子高齢化、働き手の不足、障がい者雇用、外国人労働者の受け入れ、LGBTの方との関わり…

全て、私たちキャリアコンサルタントが支援しうる業務分野です。

なのになぜ、キャリアコンサルタントが食えない仕事として認知されているのか。

その理由の一つは、自分にはできない、自分には関係のないことだ…
そんな風にこれらの問題から目を背けているからではないでしょうか。

そして、週末から、第9回国家資格キャリアコンサルタント面接試験対策講座が始まります。

キャリアコンサルタント試験合格はスタートラインでしかありません。

私の17年の実務経験のうち、守秘義務違反となること以外は、あなたの疑問に可能な限り全てお答えします。
ぜひマスターして、あなたがひとりの国家資格者として、自らの在り方を考えて頂ければ幸いです。