以前からお伝えしてきたように、AIは相談業務も担うようになっていきます。
そして、これは断言しても良いと思いますが、個人のキャリアコンサルタントで、ChatGPT4を使用したことがある方はいないでしょう(それだけ「文系業界」なのがキャリコン業界です(私も数学を受験科目から外した完全文系ですが…)。
なので、キャリコン業界のフロントランナーを自認するキャリ魂塾として、現在、どの程度まで相談業務を担えるか、まずはあなたもおそらくおなじみの「2級キャリアコンサルティング技能検定試験ロールプレイ事例」を使って、AIに回答をしてもらいました。
AIによる2級キャリコン技能検定出題事例回答
いかがでしょうか。
ChatGPTは、1回の回答が2048文字に制限されているのですが、この後「続けて下さい」と入力することでこの続きを伝えてくれます。
が、概ね分かったので、具体的な話に絞り込んでいきます。この作業を行わないと、まだまだ一般論に終始してしまいます。
「具体的な実務スキル」を身に着け、AIと分業する。
いかがだったでしょうか。
見てのとおり、「一般論レベル」であれば、十分「人間以上」です。
「一般論」ですから、ここにはいわゆる「寄り添い」は無く、「ただ話を聴いて欲しいだけ」「吐き出したいだけ」というニーズには対応していません。
しかし、「ビジネス」つまり「コンサルティング」として相談してきたクライエント(クライアント)であれば、当然「課題解決」型のAIの方が適していることになります。
とはいえ、繰り返しになりますが「一般論」では人はどこにも動けません。「いい話を聴いたな」で終わってしまうのが人のサガなんです。
クライエントが実際の「一歩踏み出す」ためには、例えばここで回答されている360度面談などを具体的に実践するための「指導を行えるスキル」や「自己評価シート作成スキル」、「行った自己評価が適切かを検証するスキル」などが必要であり、それ自体はまだAIには備わっていません。
当面は、AIで一般的な回答を行い、具体的な実務に落とし込む作業を私たちが担う、という分業制になっていくものと思われます。
当面というのは、すでに下記でもお伝えしたように、個別具体的な支援を担える分野もあるからですね。
上記エントリーが2年前ですから、「コンサルタント」として、将来を予測するという意味では、なかなか良い線を突いているのではないでしょうか(2019年のコロナ禍予測的中と併せて2回目ですね)。