このエントリーは、ダイエットアプリ「あすけん」から、今後のAIによる対人援助職の代替可能性について考察しています。

「あすけんの女」に見る、AIの可能性

あなたは、ダイエットアプリ「あすけん」をご存じですか?

今や、なんと会員数500万人を超えている、超人気ダイエットアプリが「あすけん」です。

この「あすけん」人気を支えているのが、通称「あすけんの女」こと「未来さん」です。

「あすけんの女」こと「未来さん」は対人援助のエキスパート!

「あすけん」でダイエットを開始すると、「あすけんの女」こと「未来さん」が様々なアドバイスをしてくれます。

この「アドバイス」が的確であり、またダイエッターに寄り添っているため、非常に人気を博しています。

Twitterでも多数の方が紹介していますが、食事のデータに基づいて、様々なアドバイスしてくれたり、また声をかけてくれるんですね。


今まで「機械(プログラム)には、心がない」などという考え方が根強かったと思いますが、この「未来さん」に励まされて、ダイエットに取り組んでいる人が、今も多数いる(100万人単位で)わけです。

それは、簡単に言えば「カウンセリング」「コーチング」そして「コンサルティング」まで、AIが担う世界がもうすぐ訪れるという現実です。

AIは守秘義務を守る

以前、下記エントリーでも触れましたが、対人援助職(心理職)がAIに代替される可能性が低いというのは、とんでもない誤解です。

もはや、我々は、赤の他人よりも、自分を常に見守ってくれるAIを信頼する世界に突入しつつあります。

そして何より、AIは「今日の相談者は~」なんて、Twitterでツイートすることは絶対にありません。

完璧な守秘義務遵守システムを持つAIに対して、我々が、AIを上回るラポールを手に入れるためには、何が必要か。

まずは各人が、「守秘義務とは何か」を学び、考える必要があるわけで、この時点で実は圧倒的に「人間がAIよりも出遅れている」のが現実なんですね。

蛇足ですが、上記リンクエントリーに「You are the prisnor of your alexa(君は、君のアレクサの虜)」と書いたわけですが、ご自身を「あすけんの奴隷」と表現している方もいました笑