資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、キャリアコンサルタント養成講習や受験対策講座、その他資格試験勉強、実務講座等にかかる「お金」について、考察しています。

30万円が「安い」か「高い」か。

11月8日、令和元年度の社会保険労務士試験の合格発表がありました。

合否報告がひとしきりTwitterなどに溢れた後、投稿されたのが、登録費用についてです。

社会保険労務士登録費用は、初年度約20万円

登録免許税と登録手数料は全国統一で、下記の通りです。

登録免許税:30,000円
登録手数料:30,000円

入会金等は都道府県会によって異なるかと思いますが、東京都社会保険労務士会の場合、下記の通りです。

開業会員(法人社員含む)会費等
入会金:50,000円
年会費:96,000円

以上、ざっと合計すると、初年度約20万円。

これが開業社会保険労務士登録に必要な費用ということになります。

キャリアコンサルタント資格取得・登録等にかかる費用

キャリアコンサルタントの場合、養成講習費用は30万円前後掛かります。

しかし、雇用保険被保険者であれば専門実践教育訓練給付を利用する場合は70%が戻ってきますので、実質負担は10万円前後ですね。

ただ、養成講習はあくまで養成講習。

受験対策費用は別に必要となりますので、実質的には15万円前後といったところ。

後はキャリアコンサルタント名簿への登録手数料9,000円+登録手数料8,000円で17,000円

そして更新講習にかかる費用ですが、こちらは団体によってまちまちということになり、無理やりこじつけるなら、これが社労士で言うところこの「年会費」(5年分)に該当するかなと。

簡単に言えば、社労士に独学で合格するとしても、登録+初年度会費で20万円程度かかりますし、キャリアコンサルタント資格を取得する一般的ルートである養成講習を受講すれば、こちらもざっくり言えば20万円前後が掛かるということです。

登録費用が高いのは「参入障壁」である。

受験費用や登録費用が高い。

これは、実は「参入障壁」として作用するため、実は国家資格でキャリアを築こうと考えると、非常にありがたい話です。

特に、入会金は一度払えば後は会単位の事務所所在地変更などがない限り、特に関係ありませんので、大抵の入会金値上げは承認されます。

だって、入会金が高くて諦める人がいればいるほど、既存会員は競争者が減りますから。

それを「志が低い」と批判するのは簡単です。

しかし、受験生の立場で考えれば、自分が受験するときの試験は簡単が良い、自分が合格した後の試験は難しくなれば良い、これと何も変わりません。

ちなみに、私が直近で登録をした公認心理師ですが、こちらも合格するとすぐに「登録費用が高い」という声がありました。

しかし、公認心理師が高いのは、登録費用(登録免許税15,000円、登録手数料7,200円の合計22,200円)ではなく、受験費用です笑

なぜ、マークシートだけの採点なのに、28,700円もするのか、費用で言えばこちらが問題であり、登録費用自体は別に高くありません。

公認心理師は、強制入会制度もないので、一度登録すれば維持費用はかかりません。

むしろ公認心理師は、経過措置終了後は受験へのハードルが非常に高くなるので、受験要件を満たすこと自体が参入障壁として働きます。

これは、医師や薬剤師系の参入障壁と考えると良いかと思います。

資格取得に掛かるお金を「費用」とみるか「投資」とみるか

キャリ魂塾で言えば、学科試験対策講座は25,300円(税込)です。

これを高いと見る人もいるかもしれませんが、学科試験に一度不合格になれば8900円の出費です。

また、キャリ魂塾の学科試験対策講座は、養成講習よりもハイレベルであり、また実務的に重要な理論・論点を解説していますので、合格後も役立ちます。

その上、不合格時には全額返金保証がありますので、実質リスクはゼロです。

「費用」とみるか「投資」とみるか

さて、今私は「リスク」という言葉を使いました。

これが「投資」という話です。

「投資」と考えているから「リスク」と「リターン」という概念が存在するわけです。

「費用」と考えれば、それはただの「経費」です。

キャリアコンサルタント試験に合格し、キャリアコンサルタント資格で20万円を得ることができれば、それだけで投下資金は回収できるわけで、後はずっとリターンになります。

もちろん、140時間の基礎学習時間に試験対策としての学習時間おおよそ100時間を加えると、合計240時間。

仮に時給5000円と考えれば、120万円ということになります。

この120万円に更新講習やらなんやら加えて、ざっと170万円は回収したいところですが、いきなりそこまでハードルを上げるのもどうかと思いますので、とりあえず養成講習費用と受験手数料、登録費用といった支出だけでみましょう。

養成講習費用と受験手数料、登録費用を回収できる見込みがあれば、養成講習や受験対策講座で生まれる人脈も含めて、ぶっちゃければ「リターンの良い投資」です。

そして、この考え方ができない人は、事業主には向かないタイプです。

勉強を「良い勉強になった」だけで終わらせる。

これが実は一番もったいない、お金の無駄遣いなんですね。

特にキャリアコンサルタントは、今indeedでも募集が非常に多い職種です(当然地域差はありますが)。

あなたが、キャリアコンサルタントとして自らのキャリアを創っていくなら、ぜひ「支出」を「経費」ではなく「投資」だと考えてみて下さいね。

クルンボルツ:行動阻害要因

蛇足は承知ですが、人気のあるクルンボルツの理論に結び付けておきます。

私が例えば、「傾聴講座」を行います。

この講座費用は500万円としましょう。

高いですよね。

だけど、この講座修了者には、1000万円の仕事を保証します。

と言ったらどうですか?

受講する人は恐らく格段に増えるでしょう。

これがクルンボルツの言った「行動阻害要因」の1つ、「保証のないことへのためらい」です。

人は、損をしたくない生き物です。

だから、リターンを保証して欲しいんですね。

あなたのクライエントが動けないのは、もしかしたら「保証が欲しい」のかもしれません。