チャットカウンセリング勉強会にご参加頂いた皆様ありがとうございました。

6月27日(土)、19:00より、ZOOMによるチャットカウンセリングの勉強会を行いましたところ、40名という多数の方にご参加頂きました。

内容としては、

・チャットカウンセリングにおける「チャットシステム」の説明。

・面接試験で出題されるような事例を用いてのロールプレイ実演。

・ロールプレイでの「発言」の意図などの説明

これらを、実際のチャット画面を見ながら、リアルタイムで行うという点で、キャリコン業界でも初めての、どこにもなかった勉強会になったのではないかと思います笑

ご参加頂いた皆様に改めてお礼申し上げます。

チャットカウンセリングの注意点

チャットカウンセリングは、「相手が一切見えない」という点において、養成講習で学ぶ「面談」とは全く異なります。

そのため、下記のような点に注意をする必要があります。

・単なるオウム返しは、かえってラポールを壊す。

・相手の返信のスピード(間の取り方)や、現れた文章表現などを、詳細に丹念に検討する。

・「詳細に丹念に」検討する必要があるが、同時にこちらの返信が遅くなってしまうため、検討する時間と返信する時間のバランスを考える。

・文字によるチャットでは、ついつい「言葉が冷たく感じられてしまう」ため、その表現には対面カウンセリングの何倍もの注意を払う。

・「うんうん」「ふむふむ」「ふむ…」「うーん…」「なるほど…」など、応答の言葉を使うことで、相手に「読んでいる」というメッセージを送る。

チャットカウンセリングのメリット

チャットカウンセリングは、対面でのカウンセリングに比べて、遥かに時間がかかります。

しかし、それを補って余りある大きなメリットがあります。

それは、「完全な逐語録が自動で出来上がる」ということ。

下記の画像のように、何もしなくても完全な逐語録ができあがっています。

逐語録を作るのが大切だと分かっていても、なかなか書き起こすのは面倒なもの。

もっと言えば、「録音したロールプレイを聴きなおす」のすら、実際にはできていない人が多いのではないでしょうか。

しかし、文字チャットによるカウンセリングは、このように何もしなくても自動的に「一言一句漏らさずに記録された逐語録」が出来上がりますので、面談終了後の振り返りが非常に捗ります。

その他、自宅などで声が出せない状況や家族に訊かれたくない悩みでも相談ができる、通信量(パケット)が少なくてすむなど、メリットは多数あります。

チャットカウンセリングはクライエントに最も寄り添った面談方法の一つ

クライエントは、面談初期には「二重の不安」を抱えていることは、ご承知の通りです。

その上で、顔を見せたくない、名前を知られたくない、声も聴かれたくない、そんな風に考えていることも少なくありません。

だからこそ「非対面」「非音声」「匿名」でのチャットカウンセリングは、非常に大きなニーズがあります。

私自身、リアルでセクハラなどの性的な相談を受けることは、やはり非常に少ないです。

しかし、文字チャットカウンセリングでは、そういったご相談も比較的多く経験しています。

それだけ「安心して話せる」場であると、受け止めて頂いているのではないでしょうか。

キャリアコンサルタントとして、様々な面談に対応できることが必要

after/withコロナ、そして今後のAIなどの進化…

社会や職業生活の不安は、更に大きくなるばかりです。

そういった状況で、間仕切りを設置した面談や、マスクでの面談、またビデオ通話での面談から、音声のみ、文字のみといった支援が求められています。

にもかかわらず「やっぱり面談は対面じゃなきゃダメ」では、クライエントに寄り添うよりも、自分のしたいアプローチを優先している、言い換えれば単なるワガママに過ぎません。

クライエントのニーズよりも、自分の気持ちを優先する。

そのようなキャリアコンサルタント、カウンセラーが、クライエントの支持を得られるでしょうか。

言い換えれば「選んで貰える」でしょうか。

ぜひ、あなたもチャットカウンセリングに取り組んでみて下さいね。