キャリコン学科試験予想問題:全般不安症/全般性不安障害

本エントリーを読み終えると、キャリコン学科試験で出題が予想される、下記のような「全般性不安症/全般性不安障害」の問題が解けます。

「全般性不安症/全般性不安障害」 予想問題 難易度:難

DSM-5で述べられている全般不安症/全般性不安障害の症状のうち、正しいものはどれか。

1.抑うつ
2.強迫念慮
3.社交不安
4.睡眠障害

※DSM(精神障害の診断・統計マニュアル):精神疾患や発達障害の診断の際に、症状が当てはまるかどうか判断する世界的な診断基準。

「全般不安症/全般性不安障害」のポイント

キャリアコンサルタント学科試験において出題可能性のある、全般性不安症/全般性不安障害のポイントをチェックしておきましょう。

「全般不安症/全般性不安障害」とは?

全般不安症/全般性不安障害(generalized anxiety disorder: GAD)は、慢性的にコントロール出来ない「心配」(予期憂慮(あることないことを想像して強い危機感を持って心配する))が中心症状です。

毎日の生活の中で漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続けしまう。

その結果、十分な睡眠がとれなくなったり、筋肉が緊張して凝ったりなどの身体症状の他、集中できなくなることで、深刻な社会的・職業的機能の障害を起こしたり、他の精神疾患に発展したり、自殺の危険性の増大につながると考えられています。

全般不安症/全般性不安障害を発症する原因はまだはっきりとは分かっていませんが、可能性としては、神経質の性格や遺伝的要因、今直面しているストレス状態や自律神経の障害などが発症の原因になりうると考えられています。

「全般不安症/全般性不安障害」の症状は?

DSM-5では、「全般不安症/全般性不安障害」の症状について、「以下の6つの症状のうち3つ(またはそれ以上)を伴っている」と記載されています。

・落ち着きのなさ、緊張感、または神経の高ぶり
・疲労しやすいこと
・集中困難、または心が空白になること
・易怒性
・筋肉の緊張
・睡眠障害

つまり、問題の答えは4の「睡眠障害」ということになります。

実務でよく見られる病気・障がいは今後も出題の可能性が高い

これまでキャリアコンサルタント試験では、メンタルヘルス(メンタル不全)の出題の多くが、ストレスチェックや睡眠、うつ(抑うつ)といった分野でした。

しかし、最近の傾向として、「実務でも対応が必要な病気・障がい」が出題される傾向があるように感じます(適応障害などはその顕著なものですね)。

合理的配慮の観点からも、病気・障がいの症状や診断基準、また合格された方は、処方される薬の副作用などについても、学習されることをおススメします。

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