キャリアコンサルタント学科試験受験生の悩みランキング

この1年半、900名を超える受験生から、キャリアコンサルタント試験に関するお悩みを聴いてきました。
そこで、学科・論述・面接試験それぞれのお悩みトップ3について、解説をしていきます。
(このページでは、学科試験のお悩みの第3位について、お話をしています。)

第3位:法律が分からない。

まず、学科試験のお悩み第3位にランクインしたのが、

法律がよく分からない

というお悩み。

大前提として、養成講座ではこの辺りが手薄になってしまいがちなんですね。
通信教材の送りっぱなしになっていることも少なくないように思います。
(実のところ、私もそうでしたから)

なので、とにかく「問題を解く」ことで丸暗記をしようとするわけですが…
なかなか丸暗記では記憶に残りません。

キャリ魂太郎、大学で民法の単位を落とす。

私自身、法学部ではなく文学部でしたので、一般教養で取った民法の講義は、
恥ずかしながら単位を落としたこともあります。

なぜ単位を落としてしまうような点数になったのか。
端的に言えば、それは、「法律的な考え方」が一切身についていなかったからです。
(そして、大学の一般教養の「民法」の授業ではそれは教えてくれないのです。)

法律を学ぶには、まず「法律的な考え方」や「法律の構造」を知っておく必要がある、
このことが分かっていれば、あの時単位を落とすこともなかったでしょう。
なので、あなたが私と同じ轍を踏まないよう、ここでは「法律の構造」を押さえていきましょう。

法律の構造とは?

ご存知のように、日本には「憲法」があります。この憲法の下に

・民法
・商法
・刑法
・刑事訴訟法
・民事訴訟法

といった大きな法律があり、6つあるのでこれを「六法」と言ったりします。
(また、このような大きな法律は「法典」と呼ばれたりします。「民法典」とかですね。)

そして、例えば民法の下に、「労働基準法」や「借地借家法」といった法律があります。
これを「特別法」と言います。

特別法とは?

なぜ、わざわざ特別法を作るのでしょう。

そうですね…例えば「憲法」に
「1週間の労働時間は週40時間を上限とする」
と定めたとしてみましょう。

「憲法」を変えるってどうすればよかったですか?
ちょっと学生時代、社会の授業で学んだことを思い出してみて下さい。

【憲法改正手続き】
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
(日本国憲法第96条第1項)

憲法を変えるには、この手続きが必要です。

つまり、憲法をはじめ民法等の大法典の改正は、簡単に言えば、凄く大変なのです。
なので、別の法律を作って対応することが殆どです。

この「別の法律」を「特別法」といいます。
そして、特別法は後からできるので、先にできている法律に対し、違っていたとしても、優越します。
これを「後法優越の原理」、「後法は前法を破る」と言ったりします。
あ、憲法に反する法律は「違憲」となりますから、憲法は例外です。

民法にも「雇用」についての定めがある

私たちの人間関係や売買、お金の貸し借りといった行為を定めているのは、民法という大きな法律です。

この民法にも「雇用」について定めた条項はあるのですが、なにせ民法ができたのは明治時代。
100年以上前です。それまでは「工場法」や「鉱業法」「商店法」などがありましたが、
これらを統合した形で、昭和22年に労働基準法が「民法の特別法」として制定されました。
なので、労働基準法はまず「工場」で働く人をイメージするととっつきやすいかもしれません。

労働法とは、「労働者を保護する」法律。

そして、労働基準法を中心として、その他の労働に関する法律が続々と成立していきます。
男女雇用機会均等法、最低賃金法、パートタイム労働法、労働契約法、労働者派遣法…こういった労働に関する法律をひとまとめにして

「労働法」

と呼んでいます。

法律が違えば、それぞれの法律が対象とする労働者もまた異なります。
しかし、どのような法律であっても、労働法の原則は「労働者を保護する」ことです。
そう、「経営者を保護する法律」ではないのです。

なので、「経営者が有利になっている」ような選択肢は、

100%誤りの肢

と判断することができます。
つまり、「法律が作られた目的」が分かっていれば、見たことのない問題文でも、選択肢の正誤を判断できる可能性があります。
このように、法律を勉強するときは、細かいことよりもその「立法趣旨(作られた目的)」や、大まかな内容を把握することから始めてみて下さい。

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