資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、洋服のAOKIホールディングスの事例やスーツ業界の現状を参考に、「就社」から「就職」への意識を高める必要性そして、シャインのキャリアサバイバル理論について解説しています。

AOKIホールディングスの決算報告を読む

社会人(特に男性)の方で、AOKIホールディングスをご存知ないという方はまずいらっしゃらないでしょう。

男性がリクルートスーツその他ビジネスウェアを購入すると言えば

・洋服の青山
・紳士服のはるやま
そして
・スーツのAOKI

が御三家と言って差し支えないはず。

この3社に「コナカ」を加えると、ビジネスウェア四天王と言った感じですよね。

しかし、今ビジネスウェアの時代が変わりつつあります。

「スーツ」時代の終焉

会社に行くのにスーツを着る。

かつては夏の盛りにも背広にネクタイという、ある意味では「異様」な光景が日本の風物詩でもありました。

これは日本社会特有の強烈な「同調圧力」と、「効率(快適)よりも非効率(不快)により『気持ち』(誠意)を表す」といった、おぞましいとさえ言いたくなるような異常な価値観の産物だと思います。

(このほかにも「顧客が立って並んでいるのに、レジ店員が座っているのはけしからん」などがこの「効率よりも非効率により『気持ち』を表す」例です。)

しかし昨今の猛暑により、ようやくこの異常な価値観も、ほぼ終わりを告げました。

また、若者を中心とした「仕事観」の変化もこの「社会人ならスーツ」という価値観の終焉に一役買っています。

スーツ大手企業4社の壊滅的状況

紳士服大手4社の2018年度の決算が出そろった。いずれも減収減益で、うち2社は最終赤字だ。

スーツ市場の縮小で苦境が鮮明となっている。各社とも対策を講じているが、市場縮小の波に飲み込まれ、有効打が打てないでいる。

(引用:Business Journal

上記のサイトその他でも報じられているように、スーツ業界が「壊滅的な業績」にあえいでいます。

しかし、日本の半ば亜熱帯化が進んでしまった以上、夏に上下スーツにネクタイを強要する企業は「ブラック企業」であり、そのような上司は「ハラスメント上司」の烙印を押される危険性さえあります。

端的に言えば、この人手不足のご時世にそのような企業が求職者の支持を集めることは、突出した給与や福利厚生などのリターンが提示できない限り、絶対に不可能と断言できます。

また、ユニクロなどが低価格を武器にスーツ市場に参入してきており、スーツ市場がかつてのような隆盛を取り戻すことは、叶わない夢になってしまいました。

AOKIホールディングスの事業戦略

このようなスーツ市場の縮小に先手を打ったのが、AOKIホールディングス(以下、AOKI)です。

AOKIはエンターテイメント事業として

・カラオケ店「コート・ダジュール」
・複合カフェ「快活CLUB」

などを子会社であるヴァリックが運営し、現在では収益の34.2%をこのエンターテイメント事業が稼ぎ出しているにとどまらず、ファッション事業の赤字をエンターテイメント事業が吸収するまでに成長させています。

(出典:AOKIホールディングス決算説明資料

しかし、このエンターテイメント事業を開始する前にはおそらくAOKIの面接では「当社を志望した理由について教えてください」と言われれば、ほとんどの入社希望者は「御社のビジネスウェア業界での~」といった志望理由を語ったのではないでしょうか。

なのに、入社後はビジネスウェアとは何の関係もない、エンターテイメント事業に取り組むことになった社員の方も少なくないはずです。

このあたりは、完全に私の妄想でしかないんですけど笑

企業の本質と個人のキャリア

どれだけ綺麗事を言っても、営利企業の本質は利益を上げ、株主に利益を分配すること、そして永続的に発展し続けることです。

そして、日本の「就職」はいわゆる「就社」という言葉に表されるように、「職業」に就くのではなく、「会社に就く」ものでした。

そういう意味では、シャインが述べたように「組織と個人の相互作用」が個人のキャリア形成に大きな影響を及ぼし、ひいては「潰しのきかない」キャリア形成になってしまうことがあります。

言い方を変えれば「企業の事業方針に翻弄される」のが、日本のキャリア形成でもありました。

しかしそれは「終身雇用」が保障されている状況での、「やむを得ない措置」と考えることもできます。

ところが、「終身雇用」が保障されないのであれば、この「個人の意向を無視したキャリア形成」は個人にとって一方的なデメリットであることも少なくありません。

そうなれば、シャインが述べた「キャリア・サバイバル」理論が今後重視されるのは間違いないでしょう。

そう「組織のニーズと個人の意向」の相互作用の中で、これまで無視されることも多かった「個人の意向」。

これが「終身雇用」というバーターが消滅したことにより、比重を増すわけですね。

この機会に、ぜひあなたの「キャリア・サバイバル」を考えてみて下さいね。

【参考】キャリア・サバイバルの6つのステップ
ステップ1:現在の職務と役割を棚卸する
ステップ2:環境の変化を識別する
ステップ3:環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する
ステップ4:職務と役割に対する影響を確認する
ステップ5:職務要件を見直す
ステップ6:プランニング・エクササイズの輪を広げる






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