資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、主に「カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ」を出典とし、キャリアコンサルタント業界(そしてカウンセラー業界)の巨人の一人でありながら、その人となりを知ることが少ない、C.ロジャーズを考察しています。
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キャリ魂太郎先生は、ロジャーズが嫌いなんですよね
以前、受験対策講座が終わった後、受講生に「キャリ魂太郎先生は、ロジャーズが嫌いなんですよね」と話しかけられました。
うーん、嫌いかどうかは別として、間違いなく好きではない。
そして仮に、「C.ロジャーズが好き」という人がいるなら、なぜ好きになれるのかを問いかけたい。
そのくらい、彼を「好きになる」のは不思議です。
だって、ロジャーズという人は、クライエントに断りもなく面談を録音するどころか、発表までし、その上自己正当化するような人ですから、そもそも「聖人」でもなんでもありません。
ロジャーズたちは録音したカウンセリング内容をクライエントの許可なく発表し、自分たちのそのような行為を正当化していた(Cohen、1997)。
(引用:カール・ロジャーズの生涯 金原俊輔)
そして、諸富先生の「カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ」を読めば、ロジャーズがゲスの極み心理療法家であることが分かります。
しかもこれで「入門」なのですから…
あ、そういう意味ではない?失礼しました笑
諸富祥彦先生によるC.ロジャーズの真実
ロジャーズは、その初期にカウンセラーに必要な4つの資質を論じ、それらは、客観性、個人の尊重、自己理解そして心理学的知識であると述べています(金原,2013)。
彼がどこまで自らを客観的に見つめ、自己理解をしていたのか分かりませんが、諸富先生によれば、ロジャーズが行ったことは下記の通りです。
・不倫を繰り返していた
・それを妻であるヘレンに隠さなかった
・それによって、ヘレンは間違いなく傷ついていた
・ヘレンが死んだあと、解放されたかのように更に女性を求めた
・ロジャーズの不倫相手には、クライエントもいた
・いちいち記録して後世に残した
…ないわー
今ならロジャーズは、活動自粛どころか廃業モノですよね。
そういう意味では、キャリアコンサルタント業界やカウンセラー業界は70%が女性という業界にもかかわらず、ロジャーズ及び来談者中心療法を支持される方が多いのは、不思議に思えます。
1972年にヘレンがヘルニアにかかり、また、持病の関節炎が悪化した上に、他の病気が併発したこともあって、車椅子の生活になると、二人の関係は急激に悪化しました。旅好きのロジャーズにとって、妻の世話にかかりきりになることは、ひどくストレスフルなことだったのです。
(引用:カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ 諸富 祥彦 (著) コスモスライブラリー)
配偶者の病気で「関係が悪化する」。
一般的な夫婦ならまだ理解できますが、ヘレンの配偶者はあの、C.ロジャーズです。
病気になった妻を思いやって然るべきだと思うのは、私が狭量でしょうか。
また、ロジャーズは、72歳でクライエントとの不倫に手を染めます。
1975年8月10日午後11時、72歳のロジャーズは、エンカウンターグループで知り合った離婚経験のある女性バニース・トゥドレス(Bernice Todres)と一夜を共にします。
(引用:カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ 諸富 祥彦 (著) コスモスライブラリー)
諸富先生が、なぜここまで細かく記録を転載したのか、私には分かりませんが、それよりも「エンカウンターグループで知り合った」つまり『自らを頼ってきたクライエント』である女性と一夜を共にしたわけです。
職業倫理的にどうなの、それ…
諸富先生によれば、更に
その後数日にわたる情事の様子を、キスの感触に至るまで8ページに渡って標した記録が残されています(Cohen,1997)。
(引用:カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ 諸富 祥彦 (著) コスモスライブラリー)
その後数日て…諸富先生…それ一夜と違いますやん…
…こういった行為を記録するという趣味もなかなか受容するのが難しいところです。
その上、ロジャーズさん、その記録、他人に読まれてますけど…
世界中に発表されてますけど…
普通、枕に顔を押し当ててバタバタしてしまうレベルの黒歴史です。
うん、諸富先生、本当はロジャーズ嫌いですよね?
入門からこれでは、諸富先生による「C.ロジャーズ褒め殺し」作戦にしか思えません。
ちなみに、バニースから関係の終わりを告げられたロジャーズは、諸富先生によれば「お互いを責め合って」と述べられていますので、ケンカ別れになったと思われます。
…何が受容や。
発達課題から、ロジャーズの妻ヘレンを考察する
ほとんどの養成講習とは異なり、キャリ魂塾の学科試験対策講座や、面接対策講座では「発達課題」からの考察を重視します。
なぜなら発達課題とは、その達成が「人生の幸不幸を左右する」と考えられているからです。
ハヴィガースト:「人生のそれぞれの時期に生ずる課題で、それを達成すればその人は幸福になり、次の発達段階の課題の達成も容易になるが、失敗した場合はその人は不幸になり、 社会から承認されず、次の発達段階の課題を成し遂げるのも困難となる課題」
エリクソン:「その年齢に対応する発達課題が達成されなかった場合、それぞれの段階の発達課題を達成できず、危機を乗り越えることに失敗すると、その経験が様々な心の障害の原因となる可能性や、「人」として十分に発達できない可能性がある」
そして、ハヴィガーストによれば、中年期の発達課題は「自分と自分の配偶者をひとりの人間として結びつける」です。
一方妻のヘレンは、自分がもうロジャーズに愛されておらず単なる重荷でしかないことに苦しみ、「私が死んでもあなたには何も失うものはないわね」と責め立てますが、(中略)他の女性との性交渉を許します。
この時からロジャーズはヘレンに温かい気持ちで接することができるようになったといいます。
(引用:カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ 諸富 祥彦 (著) コスモスライブラリー)
もはや、諸富先生は「アンチ・ロジャーズ」を増やそうとしているとしか…
ロジャーズ自身も、心理療法家、研究者として当然この、中年期・老年期の発達課題を知っていたはずです(ロジャーズとハヴィガーストは同世代)。
にもかかわらず、中年期・老年期とロジャーズがヘレンに対して「人間として結び付いた」ようには思えません。
そして、ヘレンは失意の底、配偶者ロジャーズへの諦観とともにその生涯を終えたように感じました。
間違いなくロジャーズは、「ヘレンの発達課題の不達成」に影響を及ぼしたどころか、その原因であったと言えるのではないでしょうか。
更に、ロジャーズはヘレンの死でも改悛することはなく、その後も女性を求めたと諸富先生は述べています。
うん、諸富先生はロジャーズが嫌いと…( ..)φメモメモ。
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