このページでは、国家資格キャリアコンサルタント学科試験及び2級キャリアコンサルタント技能検定学科試験(以下、単に「学科試験」とします。)の効率的な勉強法について記載しています。
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過去問学習による学科試験対策勉強法の落とし穴
学科試験対策勉強法の基本は、過去問です。
というよりも、過去問しかありません。
常々お話ししているように、過去問が命です。
私に限らず、いまや「キャリアコンサルタント 学科試験 勉強法」 といったキーワードで検索すればお分かりでしょう。
どのサイト、どのページを見ても、全て、「過去問を使ってしっかりと勉強してください」と書いてありますよね。
だから、大抵の受験生は、この「過去問を使ってしっかりと勉強してください」という主訴は「理解している」はずです。
受験生の8割は過去問を中心とした学習をしていない。
しかし、「理解している」ということと、「行動・実践できているか」ということは別です。
実際のところ私の予想では、受験生の8割は過去問学習をしていません。
だから合格率が5割前後なのです。
キャリ魂塾塾生の合格率は、第5回以降、ずっと90%を超えている
全受験生が過去問学習をしているならば合格率は100%になるはずです。
大げさでもなんでもありません。
キャリ魂塾塾生の合格率は、第5回以降、ずっと90%を超えています※し、第7回試験では4/10時点の集計で合格率100%になったのです。
※第8回試験まで継続していましたが、第9回試験の合格率は90%を切りました。
※直近の第13回国家資格キャリアコンサルタント学科試験対策講座での不合格時返金は、わずか2名、うち1名は惜しくも68点という結果でした。
やっていることは「過去問学習」ですから、一般の受験生の合格率もそうなるはずです。
なのに、現実には一般の受験生の合格率は50%前後。2人に1人は不合格です。
それは「過去問学習」に大きな落とし穴があるからです。
過去問学習をしていない受験生が大多数!?
学科試験合格率が100%にならない理由
繰り返しになりますが、受験生のほぼ全員が、学科試験合格のために過去問学習をしているのならば、学科試験問題形式及び内容のレベルから考えれば、本来合格率は100%になるはずです。
なのに、そうなってはいません。
そして、このサイトを見ている受験生のあなたもおそらく、「過去問学習」をしていません。
受験生の80%は「過去問を使って勉強する」という言葉は理解できていても、行動・実践できていないのです。
過去問学習をしていない受験生が大多数と断言できる3つの理由
では、なぜ私が「過去問学習が大事と理解しているにもかかわらず、行動・実践が伴わない受験生が80%」そう断言できると考えたのか。
それには3つの理由があります。
理由その1 そもそも過去問集がない。
まず1つめ。
簡単です。
「学科試験(と面接試験)の受験対策教材として使える過去問(集)がない」
からです。
養成講座は過去問集を皆さんにお渡ししていないのではないでしょうか。
(受け取っている場合、非常に良心的な養成講座です。私は貰えませんでした”(-“”-)”)
養成講座では「受験対策をしてはいけない」という指導がある
説明されたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、養成講座では、厚労省に
「受験対策をしてはいけない」
と指導されているらしく、これが過去問集が配布されない一つの原因かもしれません。
過去問集の作成には著作権者2団体の許可が必要&出版はできない
さらには、過去問集を作る場合、著作権者であるキャリアコンサルティング協議会及びJCDAの許可が必要ですし、許可を得たとしても、出版して販売してはいけないとされているのです。
なお、許可されているのは、キャリ魂塾のように、勉強会や講座で、印刷物として配布する場合だけです。
(キャリ魂塾は正式に許可を得ています)
結果、養成講座のオプション講座であっても、そこで配布されるのは「養成講座団体のオリジナル問題」が殆どです。
(旧標準キャリコン時代のオリジナル問題とかね…)
だって、1から問題を分析しても、出版できず、殆ど利益にならないからです。
だから、キャリ魂塾の学科試験対策講座を受講した方は、キャリ魂塾の過去問レジメを手に取って、「これを求めていた!」と喜んでくれるのです。
理由その2 現在入手できる過去問は3回分だけ&解説がない
そして、キャリアコンサルティング協議会やJCDAでダウンロードできる過去問がありますね。
これ、ダウンロードできるのは、直近のたった3回分だけ。
同じく3回分ダウンロード可能な2級技能検定を合計しても、たった6回分です。
(国家資格キャリコン受験生が2級学科試験過去問を使うことも少ないでしょう)
また、ダウンロードできた過去問を見ると、問題と正答だけです。
解説がありません。
これで勉強する気になりますか?
普通はなりませんよね。
せいぜい、解きっぱなしで終わるだけでしょう。
つまり、現在入手できる過去問は、受験生にとって極めて使い勝手が悪く、更には過去問学習としての問題量が絶対的に足りません
大多数の受験生は、大事と理解していても「過去問学習ができない」のです。
理由その3 過去問を使えば「過去問学習」ではない
単に過去問を使って勉強すれば、それで「過去問学習」になるのでしょうか。
残念ながら、そうはなりません。
過去問は、全部の問題と解説を覚えるまで反復するのが理想です。
もう一度言います。
「全部の問題と解説を覚えるまで反復する」
のです。
時間の許す限り。
そうするとどうなるか…この画像のようになります。
キャリ魂太郎が強要する過去問学習の方法
私が実践している過去問学習方法は、下記のとおりです。
1.問題を読み、「解説の全てに黄色のラインマーカーで線を引きながら読む」
2.問題を解き、「解説の全てに赤色のラインマーカーで線を引きながら読む。その際重要と考えられる箇所、間違えた個所には波線を引く」
3.問題を解き、「解説の全てに赤のボールペンで線を引きながら読み、重要なところや間違えたところは、解説・暗記方法等をメモ書きしていく(以下同じ)。」
4.問題を解き、解説を「赤のボールペンで間違えたところや重要なポイントを波線を引きながら読む」
5.問題を解き、解説を「間違えたところや重要なポイントを赤の暗記ペンでマークしながら読む」
6.問題を解き、解説を「緑の暗記シートで隠しながら読み、黒くなったところを頭の中で思い浮かべて読む」
つまり、最低6回解く必要があります。
はい。大変ですし、時間がかかります。そして「推奨」ではなく、「強要」です笑
東大首席卒業のエリート弁護士ですら7回反復している
弁護士の山口真由氏をご存知でしょうか。テレビなどにもよく出演されていますね。
この山口真由氏は、東大を首席で卒業し、司法試験に一発合格し、財務省に入庁した方です。
いわゆるエリートです。そして一般論として、「頭が良い」と言って差し支えない方だと思います。
(今オフィシャルブログのプロフィール見たら、ハーバード大学に留学してました…)
しかし、そんな頭の良い方でも、7回読むのです。
6回では、東大首席、財務省入庁のエリート弁護士よりも、勉強していないのです。
だから最低6回はやりましょう。
そして、6回やるためには、「余計なことをしている時間」はありません。
余計なこととはつまり養成講座の模擬試験などです。
模擬試験を受ける?過去問学習が大事だと分かっているのに?
これが「理解」と「行動」の間の大きな隔たりです。
そう、模擬試験を受験している時間があるなら、過去問学習をするのです。
過去問集に求められる8つのポイント
過去問を効率よく繰り返すために、過去問集には、下記の条件があります。
・解説が詳しいこと。
・多肢選択式であること。
・余白が多く、書き込みがしやすいこと。
・分量が10年(回)分以上あること。
・見開き構成であること。
・分野別であること。
・勉強しなければならない順に編集されていること。
・持ち運びしやすいサイズであること
この8つのポイントをクリアしていなければ、効率が悪くなるため、勉強が嫌になります。
そして、勉強しなくなるor的中率の低い養成講座の問題集を買ってしまったり、模擬試験に手を出したりしてしまいます。
結果、合格率が低くなるわけですね。
ただ、学科試験では上記8つのポイントに合致した過去問集がありません。
(キャリアコンサルティング協議会によれば、国家試験過去問の出版予定は当分ないそうです)
なのでキャリ魂塾では、学科試験対策講座にご出席頂いた方には、過去問レジメとして詳細解説を行った資料を配布しています。
しかし、遠方など講座に出席できない方は、キャリアコンサルティング協議会の
「学ぶ、働く、生きるを支援する、時代の新資格国家検定2級キャリアコンサルティング技能検定
-学科試験科目及び範囲別 精選問題解説-(第三版)」
この通称オレンジ本をまず完璧にした後で、養成講座の問題や市販の問題集を回すようにしてください。
これが、「次善策」となります。
※画像でアップした問題集も、オレンジ本です。
追記:現在2018年版が出版されていますので、そちらをご購入下さい。
「学んだこと」を活かすのもまた「学び」に繋がる
私は、塾生に「勉強せずに合格して欲しい」とは全く思っていません。
なぜなら、
勉強せずに合格したところで、それがクライエントのためになりますか?
勉強せずに合格したところで、「専門家」としての力量が備わっていますか?
勉強せずに合格した資格に、愛着が湧きますか?
勉強せずに合格した方に、相談したいですか?
勉強せずに合格した方に、仕事を依頼したいですか?
あなたがクライエントに「寄り添える」人なら、分かりますよね。
キャリアビジョンによって、受験スタイルは変わる
そして、キャリアビジョンさえあれば、高得点で合格したこと、その実績自体が「キャリア」になります。
私は、1級キャリアコンサルティング技能検定学科試験を94点で合格していますし、受験した全てのキャリコン学科試験を30分で退席しています。
このように、学科試験の結果も、私のキャリアとして受講を検討されている方への情報提供として活用できます。
資格試験受験の場合、ギリギリで合格しても満点で合格しても、同じ合格者、有資格者と思われる方が殆どです。
(だからギリギリで合格するのを「効率が良い」と表現する方もいますね)
実はこれは、キャリアビジョンの違いです。
「キャリアビジョン」次第では、高得点という結果そのものが「キャリア」として活用可能なのです。
そして、高得点という結果は、バンデューラの「遂行体験」としても、クルンボルツの提唱する「課題アプローチスキル」としても働きます。
理論をしっかり勉強すれば、このように日々の生活に理論を活用することもできるのです。
専門家・プロフェッショナルとして生きるために
キャリアコンサルタントがこれから先、経営者・労働者の支持を得、専門家としての地位を確保していくには、絶対的な知識量の多さや、多様なスキルを使用できることが必要です。
でなければ、合格したところで「死格」者になるだけです。
可能な限り効率を高め、同じ時間で他人の2倍勉強する。
とはいえ、キャリアコンサルタント試験受験生は、多忙な社会人受験生が殆どですから、キャリ魂塾では、「勉強は効率よく、他の受験生が1時間かかるところを30分で終わらせ、2回やる。」つまり、他の受験生の2倍勉強するのと同等の効率を提案しています。
(今風に言えば「2倍の生産性」ですね。)
能力が他人と同じならば、勉強時間が結果を決めるのは当然だからです。
学科試験まで、100時間勉強をする。
キャリ魂塾では、学科試験対策として、最低限100時間の勉強をおススメしています。
試験まで2ヶ月あるのであれば、1か月50時間。
試験まで1か月であれば、1日3時間強です。
学科試験日までに最低限100時間。これを一つの目標にしてみて下さいね。
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