ゲシュタルト療法のポイント

キャリアコンサルタント学科試験対策として、ゲシュタルト療法で押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。

ゲシュタルト療法のポイント
1.感情的アプローチに分類される。
2.パールズもフロイトと同様、「現在の心の問題は、幼児期の未解決の問題が原因」と考えた。
3.パールズは「現在の心の問題は、『今、ここ』で変えられる」と考えた(「今の原則」)。
4.学習のポイント:ゲシュタルト療法は、フォーカシング等と同じく感情的アプローチに分類されるが、頻出とは言えないため、あまり細かい論点にこだわる必要はない。
このエントリーに記載されていることや、過去問を中心に押さえておく程度にする。

ゲシュタルト療法のキーワード

パールズ

➡提唱者として、パールズを押さえる。パールズは、「過去は存在せず、今しか存在しない。幼児期のトラウマは今の問題である。」とし、今の問題である以上、今から変えることができると考えた。
➡キャリコン試験には出題されないが、パールズは、サティア、エリクソンとともに、NLPの技法に大きく寄与した療法家。

「未完の行為」

➡無意識下に残っている、幼児期の葛藤(例:母親との温かいコミュニケーションの欠落)。

「ゲシュタルト」

➡全体を指す言葉。ゲシュタルト療法では、「自分自身」を指す。
➡クライエントは、自分自身の欠落(未完の行為)を埋め、完全なゲシュタルトを創出することを目指す。

技法

①エンプティ・チェア
➡誰も座っていない椅子を用意し、クライエントが話したい相手がその椅子に座っていると仮定して、クライエントに対話をさせる。

②ドリームワーク
➡夢の中の人物やモノを演じることで、自分の本心に気づく。

その他

ゲシュタルト療法において、セラピストは、「本人が気づいていない『未完の行為』に気づくことを助ける」役割を担う。

例:「今抱えている心の問題」が、「幼児期の母親との温かいコミュニケーションの欠落」と「気づく」ことをサポートする。