資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


こちらのエントリーは「キャリアコンサルタント学科試験に落ちやすいタイプ」について解説しています。当てはまる方はぜひ勉強法を改善してみて下さい。

キャリアコンサルタント学科試験に落ちやすい4タイプ

一般論として、学科試験に落ちやすいタイプを4つ挙げてみます。

1.重箱の隅をつつくタイプ
2.スゴく余計なことをするタイプ
3.甘く見ているタイプ
4.問題を読まないタイプ

の4タイプです。

基本的に、キャリアコンサルタント学科試験は難度の高い試験ではありません。

しかし、養成講座の学科講義がDVDやWEB学習中心になっていることも影響しているのか、最近の傾向では、実技試験よりも合格率が低くなっています。

ということで、各タイプを解説していきます。

重箱の隅をつつくタイプ

重箱の隅をつつくタイプには、2タイプあります。

それは

1.勉強熱心で余計なところまで勉強してしまうタイプ
2.単なる神経質タイプ

です。

勉強熱心で余計なところまで勉強してしまうタイプ。

悲しいかな。人は忘れていく生き物です。

かつてB’zもこう歌いました。

信じられない。こんなに胸が痛いのにいつか忘れるなんて。

出典:Don’t leave me (B’z 作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘・明石昌夫)

あんな傷ついたことだって、もうその痛みは大抵過去になっています。

そう、残念ながらあなたが今日勉強したことは、復習しなければ1週間でほとんど忘れてしまうんです。

だから繰り返すのです。

刻み込むのです。

その脳細胞に、しっかりと。

「新しいことを勉強するよりも、学んだことを復習をしましょう」

単なる神経質タイプ

神経質タイプの人は、余計なことが気になってしまいがちです。

例えば、人名について「クルンボルツ」が正しいのか、「クランボルツ」なのかを問うような問題は一切出題されません。

つまり、勉強するだけ無駄です。

なのに、どっちが正しいのか気になってしまう。

「クルンボルツ」でも「クランボルツ」でもいいのです。

「課題解決スキル」でも「課題アプローチスキル」でもどちらでもいいです。

それが正誤のポイントになる肢は絶対に出題されません。

なぜ絶対に出題されないと言い切れるか。

試験の作問担当者がマトモにキャリアコンサルタント制度を考えているならば、こんなくだらないバカげたことを出題するはずがないからです。
(万一出題されたとしたら、作問担当者がお小遣い稼ぎ程度の気持ちで作問しているということです)

これは国家試験です。

試験作問担当者は、国が抱える「今後の労働者のキャリア形成」「少子高齢化に伴う労働力の減少」などの課題を解決するために、キャリアコンサルタントには、こんなことを学んで欲しい、こんなことを知っていて欲しい、という気持ちで作問をしているはずです。

その気持ちに寄り添えば、アドラーが出題されたことも理解できますね。(とはいえ、ロジャーズの19命題や、カオス理論は捨てて下さい。合格してから勉強しましょう笑)

出ないものは出ない。

「捨てる勇気」を持てない方は合格できません。

スゴく余計なことをするタイプ

たまに驚いてしまうのがこのタイプ。

例えば、「テキストを全部自分でワードに打ち込んでいます」

そんなんする時間があったら講義聴いて勉強してよ…

時間ないのに何で余計なことするの?と思ってしまいます。

単語帳とか苦手ポイントノートとかはまだいいんですけどね…

合格したいなら、「スゴく」余計なことをするのは止めましょう。

甘く見ているタイプ

社会保険労務士や中小企業診断士といった資格を持っている方にありがちなのが、甘く見てしまうタイプです。

その他、「まあ2人に1人は合格するんだから…」と思っている方もこの中に入ります。

舐めてかかってはいけません。キャリコン試験受験生はほぼ全員社会人です。

宅建のように、学生から社会人まで幅広く受験、という試験ではありません。

その上、キャリアコンサルタントを受験しようと考える方の多くは、上場企業や有名企業、また有名大学卒業の方です。

なぜなら、キャリアコンサルタントは、通常「従業員のキャリア形成への意識の高い企業」か「勉強が苦ではない」といった方しか知らない資格だからです。

さらには、20~30万円払っていることが殆どです。

そんな意識の高い社会人が勉強しているのに、5割しか合格しないのです。

足をすくわれないように、兜の緒を締めてかかりましょう。

問題を読まないタイプ

最後に、問題を読まないタイプです。

いるというか、非常に多いです。

「え?問題を読まないと問題が解けないでしょ?」と思われた方。

そのとおりです。

だから、「問題を読まない方は、問題が解けない」のです。

これが50問中1問とか2問なら普通ですが、5問前後もあると、それは「キャリアコンサルタント」として致命的です。

なぜ致命的かというと、問題が読まない人は、大抵話を聴かない人だからです。

繰り返しますが、「読まない」人は「聴かない」人です。

そして、「読む」「聴く」というのは、脳が受け入れて初めて、可能となります。

「目には入っているけれど、脳は理解していない」

「耳には届いているけれど、脳は理解していない」

ということは、試験に限らず日常普通に起こっています。

だから、

正しいものを選べ」

なのに、

誤っているもの」

と読んでしまう。

スーパーの理論によれば、

と書いてあるのに、

シャインの理論に当てはめてしまう。

しっかりと「読んで理解する」ことが大切です。

試験では、あなたの考えは問われていない!

この機会にしっかりと押さえて頂きたいポイントがあります。

それは

あなたの考えは一切問われない。

ということ。

試験問題を読んで下さい。

「〇〇の考えによれば」、正しいものはどれか。

と問われているのです。

「あなたの考えによれば」とは書いてありません。

試験官はあなたの考えに興味はありません。

「私はこう思うんですけど…」
「自分としてはこう思う」
「私はおかしいと思う」

知りません。
聞いてません。
問われていません。

繰り返します。

「あなたの考えをマークしろ」とは書いていません。

あなたが論文を数十本書いて、著作もある、大学で教鞭をとっている、そういう方ならまだしもですが、そんなもん、全員正解になるやんか。

そして、問題を読まない方が多くひっかかる出題パターンがあります。

それが

「『最も』正しいものはどれか」
「『最も』誤りと考えられるものはどれか」

という出題パターン。

さっと読んだだけでは、正しい(誤り)と考えられるものが、選択肢のなかに複数ある。

この中で、「最も」(試験官的に)正しいと考えられるものはどれか、それを選ぶのです。

そして、この出題タイプは、一問一答形式の問題集ではできません。

例えば

「ストレスチェックの実施者は、医師、看護師、精神保健福祉士である」

一問一答形式では、これを正誤判定できません。

なぜなら「看護師、精神保健福祉士がストレスチェック実施者となるには、『研修を受ける必要がある』」からです。

他の選択肢との兼ね合い、つまり、「より正しい」「より誤り」の肢があるかどうかで正答を選ぶことになります。

必ず、多肢選択式の問題集で行って下さいね。

いかがでしょうか。

あなたのキャリコンサルタント学習の一助になれば幸いです。