「最近の人口動向等」のポイント

このエントリーでは、キャリアコンサルタント学科試験対策として、「最近の人口動向等」の押さえておきたいポイントの解説をしています。

「最近の人口動向等」のポイント
1.日本人の平均寿命は、男性81.25歳、女性87.32歳(平成30年簡易生命表)
2.特殊合計出生率は、1.36(令和元年度)
3.高齢化率は、28.4%(令和2年版高齢社会白書)
4.国民年金の納付率は、69.3%(令和元年度)

キャリコン学科試験予想問題:「最近の人口動向等」

本エントリーを読み終えると、キャリコン学科試験で出題が予想される、下記のような「最近の人口動向等」の問題が解けます。

「最近の人口動向等」 予想問題 難易度:普通
「最近の人口動向等」のうち、正しいものはいくつあるか。

1.平成30年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は、男性81.25歳、女性87.32歳であり、男女とも上昇している。

2.令和元年の特殊合計出生率は、1.36であり、前年度よりわずかだが上昇した。

3.令和2年版高齢社会白書によれば、高齢化率は、初めて30%を超えた。

4.令和元年度の国民年金の納付率は、69.3%であり、納付率はここ数年上昇している。

統計・白書の解き方のポイント

統計・白書を苦手にされている方も多いと思いますが、これらの数字が表していることは、国の政策のベースともなっている、非常に重要な数字です。

「コンサルタント」として考えれば、これらの数字を職場やクライエントに「情報提供」することは、企業や個人の「自律した判断」の前提となるため、必ず押さえておくようにして下さい。

解き方のポイントを押さえれば、特に難しい論点ではありません。

解き方のポイントは2つだけ。

統計・白書の解き方のポイントは、2つだけ。

ざっくりでOK

1つめは、「ざっくりでOK」ということです。

統計・白書で出題される数字は、ほぼ前年と変わりません。

つまり、「前年と比べて上がったか下がったか」「大まかな数字」という、ざっくりで良いんですね。

例えば、平均寿命がいきなり5歳も下がることは、100%ないと断言できます。

だから、男性が81歳、女性が87歳と、ざっくり覚えておく。

そして、この数年、平均寿命が下がったというニュースはありませんので、基本的には上昇傾向なんだな、これでOKです。

これを知っておくだけで、勉強がラクになりますね。

調査年度と公表年を混同しない

2つめは、調査年度と公表年を混同しないこと。

例えば、2020年(令和2年)の6月に発表された特殊合計出生率は、当然ですが「2019年(令和元年)」の調査結果です。

この点を踏まえて、問題を解くようにして下さい。

「最近の人口動向等」の重要論点

では、最近の人口動向の重要論点を見ていきます。

日本人の平均寿命は、男性81.25歳、女性87.32歳

平成30年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は、男性81.25歳、女性87.32歳となっており、2011年以来、男女とも上昇し続けています。

2011年と言えば、東日本大震災ですね…

実際にどれだけ影響があったのかは不明ですが、数字がその被害の大きさを表しているのではないでしょうか。

※令和元年の簡易生命表は、令和2年7月31日に公表されているため、ここでは平成30年の結果を用いています。

特殊合計出生率は、1.36であり、低下が続く

令和2年に公表された、令和元年度の特殊合計出生率は1.36です。

公表日が今年の6月5日のため、11月の第15回学科試験が新規作成であれば、今年の数字が出題される可能性があります。

厚生労働省が6月5日に発表した2019年の人口動態統計(概数)によると、合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生む子どもの数に相当)は1.36で、前年に比べて0.06ポイント低下した。 出生率は2006年から上昇傾向が続いていたが、16年から4年連続での低下となった。 出生数は86万5234人だった。

(引用:ダイヤモンド・チェーンストア

高齢化率は28%台

令和2年版高齢社会白書(内閣府)によれば、令和元(2019)年10月1日現在、65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)は28.4%と記載されています。

(出典:令和2年版高齢社会白書(内閣府)

が、まだ30%を突破していないんですね。

細かい数字を覚えるより、上昇、28%台、まだ30%未満。

これでOKです。

国民年金の納付率は、69.3%、納付率は8年連続上昇

厚生労働省は29日、自営業者らが入る国民年金の2019年度の保険料納付率が69.3%だったと発表した。前年度から1.1ポイント上昇し、8年連続で改善した。

(引用:日本経済新聞

ポイントとして、まだ7割には達していない点、そして8年連続上昇を押さえておきましょう。




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