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このエントリーでは、ポジティブ心理学についての予想問題と、その解説を行っています。

問題

ポジティブ心理学について、誤っているものを1つ選べ。

1.ポジティブ心理学は、セリグマンらによって提唱された。
2.個人の強みは、「VIA強みテスト」を受けることで明らかにすることができる。
3.ジョブ・クラフティングという、仕事にやりがいを見出すための工夫をする手法が提唱されている。
4.従来の心理学を病理的原因論でネガティブであると否定し、ポジティブな面に焦点を当てた。

解答・解説

1.正しい。ポジティブ心理学は、1998年にセリグマン、チクセントミハイ、ピーターソンらによって提唱された。
2.正しい。そのとおりである。
3.正しい。ジョブ・クラフティングの3つの方法として、
  ・人との交流や質を見直す
  ・仕事の意味、異議を広げる
  ・仕事のやり方、範囲を見直す
  が挙げられており、現在あるいは今後就く仕事において、個人の強みを発達・発現するための具体的な方法を考える枠組みとされる。
4.誤り:否定をしたのではなく、「従来の心理学研究の立場から、さらに先を目指す」ものである。

意図

ポジティブ心理学は、個人の強みを見出し、ジョブ・クラフティングをすることによって

・現在の仕事に満足度を生み出す
・就職・転職後における希望に満ちた働き方について検討できる

と言った点で、キャリアコンサルタントにとって、非常に重要なテーマとなります。

また、これまでの「傾聴」が、いわゆる「傷心」や「比較的ネガティブな悩み」への支持をベースとした「在り方」であるのに対して、ポジティブ心理学は「キャリアの棚卸」などによる「自らの強み」の把握といった「前向きな面談」に活用できるとされている点も注目ですね。

特に、セルフ・キャリアドックなどは昇進や入社年次などによって行われている企業もあるため、相談者に「傷心的な悩み」があるとは限りません。

相談者のリソース、強みを引き出し、またその強みを様々な形で発現・発達させることによって、充実したキャリアを作り上げるのもキャリアコンサルタントの「在り方」の一つと考えられます。

本エントリーは、「新時代のキャリアコンサルティング」(独立行政法人 労働政策・研修機構)を参考に作成いたしました。

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