国家資格試験に限らず、大学や高校受験まで、全てに共通して大事なことは、「過去問」を徹底的にマスターすることは、既に何度もメルマガやこのブログでお伝えしてきた通りです。
しかし、ひとつだけ例外があります。
それが「試験に関するルールが変わったとき」です。
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第15回キャリアコンサルタント試験は、新ルールでの実施
新しいルールでの試験と言っても、今回のキャリアコンサルタント試験の場合、そこまで大きな変更ではありません。
私の経験で言えば、最も大きなルール変更は、旧標準キャリアコンサルタント試験から国家資格試験化された現キャリアコンサルタント試験、そして平成12年の新行政書士試験です。
行政書士試験は、平成11年度試験までの小論文試験が廃止、新たに法律分野での記述式試験が実施されることになり、より深く法律知識を学ぶことが必要となりました。
また、それまで行政書士試験は所轄庁である総務省が作成・実施していましたが、この平成12年度試験以降、一般財団法人行政書士試験研究センターが試験機関として試験問題を作成・実施することとなり、初めて「試験委員名簿」が公表されました。
しかし、この新試験に当時全くと言っていいほど対応していなかったのが、大手資格試験学校です(ちなみにキャリアコンサルタント試験の国家資格化に、全く対応できていなかったのが当時の養成講習機関です。同じ構図ですね。)
そのため、私は試験委員情報を独力で集め(20年前、インターネットがほぼ黎明期だったことを考えれば、本当によく集めたなと思います)、当時試験委員の教員が所属していた「筑波大学附属駒場高等学校」の過去問まで入手したのです(一般教養対策ですね)。
試験当日、問題を開くと試験傾向は過去問と大きく変わり、受験生が動揺している空気が感じられましたが…
あえて、正直に言いましょう。
私は試験中、笑いがこみ上げて来るのを抑えていました。
それだけ予想が的中していたんです。
うわーこの言い回し見たことあるある!
あ~やっぱりここか…
結果、合格ライン6割に対し、8割以上の得点で合格することができました(合格率は8.01%)。
ルールが変わったときは、ルールに合わせる。
何が言いたいのか。
どれだけ努力をしても、方向性を間違えるとムダになる。
ということです。
ルールが変わったときは、過去問+新ルールです。
そして国家資格キャリアコンサルタント試験で言えば「キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」(以下「新試験範囲」)が改定され、初めて実施されるのが第15回試験となります。
キャリ魂塾では、キャリアコンサルタント試験の延期に伴い、学科試験テキストをこの新試験範囲に可能な限り合わせる形で、改訂を行っています。
これまでも、毎回試験実施後に改訂を行ってきましたが、今回は最大ボリュームの改訂となります。
新試験範囲例とテキストサンプル
例えば、新試験範囲としては、こういった記載があります。
こちらに可能な限り準拠するので…
キャリ魂塾のテキストは…こうなります。
※4月11日名古屋講座を受講された方及び5月20日から発送の通信講座をご購入の方は、新テキスト及び講義のダウンロードURLを後日お送りしますので、ご安心下さい。
「塾」のテキストと学校の「教科書」の違い
いかがでしょうか。
キャリ魂塾のテキストは、「受験に特化したテキスト」であり、講義と併せて完成します。
それに対して、養成講習のテキストは、いわば「学校のテキスト」であり、その学校の先生(養成講習機関の講師)が大切と思ったことが記載されているものです。
分かりやすいかは別として、丁寧に記載されており、非常にボリュームがあります。
キャリ魂塾のテキストは、わずか200ページ強。
にも関わらず、なぜ的中を連発できるのか。
それは「自分の好み」で作るのではなく、「国が求めていること(過去問+ルール)」に寄り添い、考え抜いて作成しているからです。
「教科書」がなぜ、カラフルで見映えがいいのか。あえて言えば、それは「なんとか読んでもらうための配慮」です。
キャリ魂塾のテキストは、「黒一色」です。
仕事に家庭に忙しく、勉強時間を十分に取れないあなたが合格するために、本当に必要な、最低限ギリギリまで削っているから、全部大事。
だから、私が色を付ける必要はありません。
そして、このテキストに色を付けるのは「あなた」だから。
自分の弱点に、「あなたが色を付ける」のが「キャリ魂塾のテキスト」です。
受験に対しての「塾」のテキスト。
基本的な知識の習得に対しての「学校」の教科書。
どちらも大切です。
しかし、あなたが受験生なら、勉強時間が限られている中で、何度も読むなら、どちらでしょうか。