キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査

キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査(独法労働政策研究研修機構)は、登録者がどのような活動を行っているか、キャリアコンサルタントへの調査を行ったものであり、今後のキャリアコンサルタント施策を検討する上でも、また受験生の皆様が今後のキャリアビジョンを描く際にも、参考になる調査です。

キャリアコンサルタントの分布

こういった調査では、いきなり勉強するよりも、まず自分自身の頭の中にある知識を使ってみる方がラクです。

キャリアコンサルタント資格を改めて考えてみてください。

・都市部と地方、どちらに多いと思いますか?

・養成講習で机を並べた同期を思い出してみてください。何歳くらいが多かったですか?

・キャリアコンサルタントは、正規雇用、非正規雇用どちらが多いと思いますか?

当然、キャリアコンサルタントは都市部で活動することが多くなります。

なぜなら、キャリアコンサルタントは、基本的には余裕のある大企業において、活躍が想定されている資格者だからです(例えば、従業員が10~20名の企業では、セルフ・キャリアドックの結果を経営者にフィードバックすることなどできませんよね)。

また、キャリアコンサルタントは、人事労務等の「経験」が必要と考えておられる方が多いため、40代以降の受験生が多い資格です。

そして、キャリアコンサルタントとして、特に企業以外の領域(例:ハローワーク窓口や大学キャリアセンター等)で新規雇用される場合、残念ながら非正規雇用であることが一般的には多いです。

この辺りを、キャリアコンサルタント業界の一般常識として掴んでいれば、下記の論点については、特に勉強する必要はありません。

自分の知識、常識と異なっている場合だけ、押さえておけば十分です。

①キャリアコンサルタントは都市部、大企業、40 代以上の中高年者層に多い

②キャリアコンサルタントの活動領域として企業は重要な位置づけを占めているものの、企業・学校・需給調整機関・地域の4つの領域以外のその他の領域にも広がりを見せている

③企業以外の領域では非正規雇用の形で働く者が相対的に多い

④キャリアコンサルタントが現在、受け持っている相談内容の中でも特に「難しい相談」は、発達障害やメンタルヘルス不調を抱える相談者が、就職・転職支援、キャリア開発のような通常の相談場面に訪れること等によって生じていた。

(出典:「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」 独法労働政策研究研修機構)