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このエントリーでは、日本で生まれた心理療法である、森田療法と内観療法を解説しています。

森田療法とは

森田療法とは、森田正馬が開発した心理療法です。

正馬は「まさたけ」と読みます。読めないですね笑

開発当初は、対人恐怖症や広場恐怖症、強迫神経症や不安神経症(パニック障害など)を治療の対象としていましたが、現在では統合失調症の治療にも使用されているようです。

森田療法の特徴

森田療法の特徴は、治療期間を4つに分け、それぞれの過ごし方が指定されている点でしょう。

4つの治療期間は

・絶対臥褥期
・軽作業期
・作業期
・社会復帰期

とされます。

特に、絶対臥褥期は、1週間終日横になって過ごすとされます。

この「絶対臥褥期」と内観療法の「身調べ」が似ているんですね。

どちらも1週間、自分を見つめる過程です。

森田療法における、セラピストとクライエントの態度

森田療法のセラピスト(カウンセラー)は、不問的態度でクライエントに接します。

これは、いわゆる「セラピストの内的照合枠」を使わない点で、来談者中心療法と同じですね。

そして、クライエントは、「あるがまま」の自分でいます。

この「あるがまま」とは、「気分や感情にとらわれず、今自分がやるべきことを実行していく」目的本意の姿勢とされます。

なんだか「あるがまま」というと、気分や感情のままにある感じですが、そうではないんですね。

内観療法

内観療法も、日本で生まれた心理療法です。

創始者は、吉本伊信です。

内観療法の特徴

内観療法の特徴は、「身調べ」と言われるものです。

これは、1週間、治療所に泊まり込みで、自分自身を内省するものです。

家族などについて考えるのですが、その際、

・してもらったこと
・して返したこと
・迷惑をかけたこと

の3つを考えます。

この3つ、というのが、4択で出題しやすいポイントですね。

そして、身調べ中は、1日8回、3~5分程度、セラピストと面接をします。

この「身調べ」を含む一連の流れを「集中内観」と呼びます。

いわゆるメジャーな心理療法が出題のメインであることは間違いありませんが、第13回学科試験は難化を予想しておりますので、こういった比較的出題が珍しい論点についても、しっかりと押さえておくようにして下さいね。