キャリアコンサルタント学科試験において、頻出となる「システマティック・アプローチ」のうち、目標設定についてしっかりと押さえておきましょう。

目標設定の意義

1.目標設定は、クライエントが「自分の考えを」方向付け、最終目標に向かって行動するのを援助する。
2.目標設定は、固定的ではなく、変更可能。
3.目標は、明確に宣言され、かつ到達可能であるとき、もっとも動機づける。
4.人は、目標達成に近づけば近づくほど努力する。
5.目標設定は、カウンセリングの進展を客観的に評価・測定するのに役立つ。
6.目標設定により、カウンセリングを合理的に進めることができる。

例えば、ソフトバンクの孫正義氏は、創業時に2人の従業員の前で「5年以内に売上100億円」「10年以内に500億円」という野望(彼にとっては通過点)を、高らかに宣言しました。

しかし、その2人の従業員は、孫正義氏と目標を共有することはできませんでした。

このように、ヒトにはそれぞれ「最適なスモールステップ」があり、誰もが同じ目標を共有できるとは限りません。

特にあなたが企業経営者や部門長の立場であれば、目標が「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」となっていませんか?

目標設定のステップ

1.目標を、具体的なターゲットとして表現する。
2.カウンセラーは、このケースを扱えるか検討し、決定する。
3.クライエントの意思を確認する。
4.確認が得られたら、契約を結ぶ。

あなたは、クライエントと目標設定における「契約」をどのように結びますか?

書面は用意されていますか?

無ければ「口約束」に過ぎません。

目標の各ステップのチェック項目

1.クライエントは、目標を理解しているか
2.目標達成のために、自分も一緒に努力するとクライエントに伝えたか。
3.クライエントに、意欲があるか
4.この契約について、クライエント、キャリアコンサルタント双方が十分に理解しているか。

契約を理解するためには、「書面」による説明が不可欠です。

達成期間をいつまでに設定するのか、お互いどのような努力を行うのか、自らとクライエントがそれぞれ目標を理解したのか、その説明を「口頭だけで済ます」ことは非常に危険です。

その他

目標設定までにどのくらいの時間をかけるかは、ケースバイケース。

よく面接試験において、「目標設定まで進まなければ」と誤解されている方がいますが、ケースバイケースであり、必須ではありません。

スタートダッシュで合格をGET!キャリ魂塾第15回学科試験対策講座受付開始!