資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。

キャリアコンサルタント試験に合格した方が、次のキャリア(資格)を検討される場合、多くは社会保険労務士やFP(ファイナンシャル・プランナー)、メンタルヘルス・マネジメント検定試験等を考えられることが多いと思いますが、時間的余裕があれば、中小企業診断士もおススメです。

その理由として、「企業経営」と「組織」を学ぶことができるからです。

特に、社会保険労務士試験では、組織やモチベーション理論を学ぶことがほとんどないため、そのあたりを学ぶことのできる中小企業診断士とのダブルライセンスの方が、キャリアコンサルタント的には親和性が高いように思います。

また、中小企業診断士試験における、経済学や財務会計、企業経営理論、運営管理、経営情報システムといった分野は、法改正の影響を受けない、学びやすさからもおススメですね。

ちなみに私は2015年に受験しようとして、挫折中です…

経済学が全然覚えられないからです💦

組織の定義

この辺りは、キャリアコンサルタント学科試験でも出題されることはまずありませんが、「コンサルタント」として、知っておきたい基礎的な部分です。

組織とは、

共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである

(引用:wikipedeia)

公式組織と非公式組織

この組織には、公式組織と非公式組織があります。

公式組織

公式組織:意識的な諸活動・諸力の体系
➡部署や班(グループ)等

バーナードは、公式組織の三要素として、下記の3つを提唱しました。
・貢献意欲(共同意欲)
・目的(共通目的)
・伝達(コミュニケーション)

非公式組織

非公式組織:無意識的・暗黙的な諸活動・諸力の体系
➡飲み会や自主的な勉強会等

非公式組織は、自然発生的に生まれ、公式組織に影響を及ぼすとされます。

組織均衡論

「組織均衡論」とは、組織が成立・存続するための条件を明らかにした理論であり、マーチとサイモンによって提唱されました。

均衡:組織が構成員に対して、継続的に組織に参加をどう築けるのに十分な支払いを整えることに成功している状態。
➡組織が生存に必要な資源の獲得・利用に成功している状態。

組織の環境戦略

組織は外部環境からの圧力によって変化します。

このとき、組織がどういった変化を取るかも、例えば
・代替的取引関係の開発
➡ある資源を単一の供給先から依存している場合、複数の供給先に分散させることで、リスクを低減する。
・多角化
➡異なる事業分野への多角化により、リスクを低減する。

組織介入も、理論が重要

こういった「組織均衡論」や「組織の環境戦略」を知っていると、例えば、組織が十分に機能していない状態であるとき、その原因を推測することができますね。

また、現在のコロナ禍の中、組織がどういった戦略をどういった意図で取ろうとしているのか、外部から推測することも可能になったりします。

これも「理論」を知っていることで、その組織の「問題点」や「意図」、「方向性」を推測できるという意味では、キャリアガイダンス理論や発達理論から、個人の問題点を推測することに何ら変わりはありません。

働きやすい職場を作るためには、様々な理論・アプローチを知り、役立てることが必要です。

組織と言えば、シャイン、で終わるのはもったいない。

キャリア「コンサルタント」として、コンサルティング知識も増やしていくのはいかがでしょうか。

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