このエントリーでは、第15回国家資格キャリアコンサルタント試験合格発表とその試験結果について検討しています。

※キャリ魂塾では、キャリアコンサルティング協議会を試験機関とする実技試験のみを試験対策対象としております。

学科試験結果

キャリアコンサルティング協議会
➡75.3%

日本キャリア開発協会
➡74.7%

学科試験に関しては、両団体とも70%を超えました。

特に、協議会では10ポイント以上の上昇となっており、前回を大きく上回る合格率となっています。

実技試験結果

キャリアコンサルティング協議会
➡61.7%

日本キャリア開発協会
➡64.3%

学科試験とは逆に、実技試験の合格率は、両団体とも低下しました。

特に、協議会では4.9ポイントの低下となっています。

論述試験結果(協議会)

出題形式の大幅な変更があった論述試験ですが、平均点が31.2点と、過去最低の平均点となりました。

しかしながら、それでも平均点が30点を下回らなかったことは、非常に注目すべき点だと思われます。

また、日本キャリア開発協会と比較して、平均点が1.8点低くなっている点も併せて要注意です。

面接試験結果(協議会)

面接試験に関しては、61.5点と、前回よりも1.1点上昇しました。

協議会での面接試験は、今回から相談者情報が少なくなっており、より「聴く」ことが重要となりましたが、結果を見ると12回以降では最も高い平均点となっており、これまでどおりの対策で対応できることが明らかとなっています。

講評

学科に関しては、70%台後半から、80%に達する可能性もあるとの当初予想よりも、やや低めの合格率となりました。

実技に関しては、論述試験の平均点低下は当然と考えられますが、低下が小幅なものとなったこと、また面接試験平均点は上昇していることから、今後も論述平均点30点前後、面接平均点60点前後、実技合格率60%前後のラインが設定された上での採点が行われていると考えても良いかなと感じます(結果だけ見れば相対評価試験として見た方が自然)。

なお、協議会では、論述平均点が31点台が2回目と、論述の難化傾向が鮮明です。

そうなると、面接で60点(オールA)以上を取るような対策が必要となります。

協議会の実技合格率は、JCDAの実技合格率よりも3.6ポイント低くなっていることからも、協議会実技では、よりシビアな対策が必要と考えて臨む姿勢が重要です。

現行養成講習修了者以外は実技合格率が低い

キャリアコンサルティング協議会、JCDA共に、現行養成講習修了者の実技合格率は

キャリアコンサルティング協議会
➡62.2%

日本キャリア開発協会
➡67.6%

このようになっていますが、それ以外の受験者属性を見ると、

技能検定の片方合格者
➡協議会合格率50%

実務経験者合格率
➡協議会合格率58.3%

旧養成講座修了者
➡協議会合格率48.7%

全ての属性で、現行養成講習修了者を大幅に下回る結果となっています。

数字こそ異なりますが、これはJCDAでもほぼ同じです。

技能検定の片方合格者の場合、2級キャリアコンサルティング技能検定学科試験を合格し、実技に合格していない方ですので、2級を受検される方でも国家試験実技の合格率は5割(協議会)という結果になっていることも注目したいポイントですね。

今後の勉強法

学科
➡特にこれまでと変わりはありません。過去問、木村本、渡辺本を中心にした勉強法が合格に直結します。

論述
➡設問2「キャリアコンサルタントの応答の意図」を除き、これまでと同様、受験生が苦手とする「根拠の言語化」「具体的記述」に注意して記述すれば、平均点を上回る点数が取れると感じます。

面接
➡今回は、氷河期支援、女性キャリアチェンジ、定年後再就職、若年者支援の4事例が出題されていますが、定年後再就職、若年者支援は、「話をよく聴く」ことに加えて「コンサルティング」的な支援ができるかどうかで、点数が変わる部分があるように感じます。

特に、「オウム返し」に偏重した旧養成講座修了者の合格率が48.7%(協議会)と、低く出ていることから、協議会では「解決志向」が重視されていると考えることも可能ではないでしょうか。

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