第18回国家資格キャリアコンサルタント試験の合否結果が公表

12月13日(月)、第18回国家資格キャリアコンサルタント試験の合否結果が公表されました。

両団体の結果は下記のとおりです。

試験種別結果

まずは、試験種別の結果です。

学科、実技ともに、キャリアコンサルティング協議会が高いという結果になりました。

特に、論述試験の形式変更があった第15回以降、15.16.17回と3回連続して、日本キャリア開発協会(JCDA)の方が、実技試験合格率が高く出ていました。

今回は第14回以来の【協議会>JCDA】となっています。

学科試験に関しては、前回よりも合格率が大幅にアップしており、易化回であったと見ることができます。

キャリアコンサルティング協議会

日本キャリア開発協会(JCDA)

学科・実技同時合格率

続いて学科・実技同時受検された方の合格率です。

同時受験された方の合格率についても、協議会が前回の40.7%から64.0%へと大幅に上昇しています。

キャリアコンサルティング協議会

日本キャリア開発協会(JCDA)

受験資格別結果

受験資格別結果です。

こちらは特に、「実務経験受験者の実技試験合格率」に注意をしてみてください。

協議会が117/198≒59.09%

これに対し、JCDAは69/199≒30.15%

完全に逆転することが分かります。

この結果は、キャリ魂塾の「JCDAは(オリジナル理論である)経験代謝が評価に含まれている可能性がある」という推測に合致しています。(ちなみに前回の実務経験者合格率も協議会48.63%に対し、JCDAは43.1%、第16回も同様にJCDAの方が8ポイント低い合格率になっています)

キャリ魂塾をスタートした当初からお伝えしていますように、経験代謝理論をご存じない方の場合、JCDA受験はおススメできません。

これはキャリアコンサルタント倫理規定にあるような、誹謗中傷ではなく「数字が証明している事実」です。

キャリアコンサルティング協議会

日本キャリア開発協会(JCDA)

平均点

最後に、平均点を見ておきましょう。

協議会の論述平均点が、2.2点上昇し、直近3回では、最も高くなっています。

3回の過去問が入手できたことで、時間配分や解き方に慣れた受験生が多いことも影響しているのかもしれません。

JCDAの論述・面接平均点については、先述のように実務経験受験者の影響が大きいため、考えてもあまり意味がないように思います。

キャリアコンサルティング協議会

日本キャリア開発協会(JCDA)

継続的な学びで、キャリコン資格を活かす

さて、常々お伝えしておりますが、資格取得はあくまで「スタートライン」に立てることを意味します。

決して、「ゴール」ではありません。

特に、少子高齢化により、国際競争力が大幅に低下し、またAI等による人手不足解消の流れに加え、コロナ禍は今後も変異種が続いていくものと予想されます。

その他にも、エネルギー政策の転換(脱炭素)により、大企業でも大幅なリストラを示唆しています。

このような状況で、メンタル不全を訴える方も非常に増えており、キャリアコンサルタント養成講習で学んだことだけでは、実務的には非常に厳しくなってきているのが現状です。

合格者の方は、この合格を新たなキャリアビジョンにどう組み込むのか、また不本意な結果に涙を飲まれた方は、改めて自らの知識やアプローチをどのように補強するのか、自らのキャリアを問うことが、キャリアコンサルタントとしての第一歩となるのではないでしょうか。

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