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キャリ魂塾スタイル:「戦略的アプローチ」とは
戦略的アプローチとは、ミルトン・エリクソンを源流とする「戦略的心理療法」を用いたクライエント支援を、キャリアコンサルティングに活用したスタイルです。
具体的には、下記の4つです。
①「見立て」を面談前に立てる
②面談は「見立て」の検証と修正を意識する
③面談は「キャリアコンサルタントの応答」の多くを「どのように応答すれば、クライエントがどう変容・応答するか」を想定して行う
④「見立て」や応答では、「クライエントのリソース」の活用を重視する
こういった、来談者中心療法・感情的アプローチとは異なる、「心理療法的アプローチ」は、現在のキャリアコンサルタント業界では、否定的というよりもアレルギー的拒否反応が生じることも珍しくありません。
しかし、キャリ魂塾では「理論(来談者中心療法・感情的アプローチ)を大事にして、目の前のクライエントの幸せを考えない」ことこそ、クライエントへの寄り添いから最もかけ離れた態度であると考えています。
例えば、「おうむ返し」で「クライエントにどのような変容が生じているか」を検証しているでしょうか?これが「理論を大事にして目の前のクライエントを見ない」姿勢・態度です。
戦略的アプローチの具体例
第16回国家資格キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験で出題された事例のうち、氷河期支援事例を、社会保険労務士的な情報提供(リソース活用)スタイルで支援した例をご紹介しています。
こちらは、試験期間終了後に、キャリ魂塾の「ロープレ組手」(塾生が自ら体験したクライエント役を演じ、キャリ魂太郎がキャリアコンサルタント役として、様々なアプローチでキャリアコンサルティングを行っていくスタイル)として行ったものです。
今回は、進行に応じて、論述試験でも役立つ「応答の意図」を追記しました。
キャリアコンサルタントが「何を意図して応答しているのか」、キャリ魂太郎が「公認心理師」として活用している「戦略的アプローチ」の一端を解説しています。
なお、技法としての使用や「ネガティブ感情のスルー」などは全て、後から当てはめているのではなく、その場その場で意図して行っているものです。
「問題」にこだわらず、「クライエントの幸せ」を考える
このように、いわゆる来談者中心療法・感情的アプローチにこだわらず、クライエントに喜ばれる支援、クライエントが笑顔になる支援を常に検討する。
そして、「正社員になりたいが、どのようにすればよいか分からない」という「問題(主訴)」にすらこだわらない。
これがキャリ魂スタイルです。
協議会受験生向けに、口頭試問で使用するポイントなども同様にテロップで追記しています。
協議会面接試験受験生はもちろん、実務などでもご参考にして頂けましたら幸いです。