資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験及び実務でのキャリアコンサルティングについて、解説しています。
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キャリ魂太郎のキャリアコンサルティングは、『家栽の人』スタイル
キャリ魂塾のキャリアコンサルティング(面接ロールプレイ試験対策)は、『試験対策』と思われがちです。
確かに、『合格』が試験対策塾の至上命題ではあります。
しかし、『合格』したその『後』に実務で資格を活用できなければ意味がないとも考えています。
だから、キャリ魂太郎のキャリアコンサルティングスタイルは、『聴く』と『訊く』。
そして、『矛盾(違和感)』を捨てずに、『一緒に考える』。
『矛盾』を捨てずに『一緒に考える』
これは、『家栽の人』で私が好きなシーンです。
(出典:「家栽の人」©毛利甚八・魚戸おさむ 小学館)
(出典:「家栽の人」©毛利甚八・魚戸おさむ 小学館)
『矛盾』とは、『違和感』と言い換えることもできます。
例えば、クライエントが発したこんな言葉。
『私は、TOEICスコアが800あり英語が得意なのでバイヤーになって、海外のオシャレな雑貨とかを日本に紹介したいんですが、なかなか採用されなくて…どうしたらいいのか悩んでいるんです』
これに対して、ただ単に
『ふむふむ、あなたはTOEICスコアが800あり英語が得意なので、バイヤーになって、海外のおしゃれな雑貨とかを日本に紹介したい。だけど採用に至らなくて悩んでいるんですね』
とは言いません。
それは私にとっては、『意味がない』オウム返しだから。
(オープニングの『主訴の確認』を、『今回のお悩みは~』と伝え返すことは、一般的なオウム返しとは区別して行います)
もう一度、クライエントの言葉です。
『私は、TOEICスコアが800あり英語が得意なのでバイヤーになって、海外のオシャレな雑貨とかを日本に紹介したいんですが、なかなか採用されなくて…どうしたらいいのか悩んでいるんです』
うーん、私にも分からない。
分からない、だけど、すごく「ひっかかる」。
日本語としては正しい。
主語や述語など、文法は全く問題ない、正しい文章。
なんだけれど、「何か、大きな違和感がある」。
そんな発言なんです。
クライエントの発言の『違和感』をスルーしない。
クライエントの発言を、興味を持って真剣に『聴く』。
それは単なる「オウム返し」に捉われていると、本当に難しいんです。
なぜなら多くの受験生は、ただ単に繰り返すという「間違ったオウム返し」に固執しており、「クライエントの発言を『覚える』ことにリソースを全振りしてしまう」から。
そうではなく、『クライエントとキャリアコンサルタントが一緒に考えるために』繰り返す。
これがキャリ魂塾の「伝え返し」です。
『矛盾』『違和感』を丁寧に検討する。
先ほどの発言を、ゆっくりと丁寧に検討してみて下さい。
あなたにも、違和感がありませんか?
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『TOEICスコアが800』や『英語が得意』なことと『バイヤーになる』こと、そして『海外のオシャレな雑貨などを日本に紹介する』…
私には、何も繋がっているように聞こえないんです。
言い換えれば、繋がっていないもの(講義では『因果関係がない』と言ったりします)が『無理やり』繋げられている。
これが『矛盾』であり『違和感』の正体です。
例えば『英語が得意』なことは『バイヤー』という仕事にとって、必要な資質・能力なのでしょうか。
私なら、バイヤーにとって必要な資質・能力は『審美眼』、つまり『感性」であり『目利き』だと考えます。
それは、『TOEICスコアで測れる資質・能力』なのでしょうか。
そして、『バイヤー』の仕事は、『海外の文化を日本に紹介する』ことなのでしょうか。
私も趣味程度ですが、フリマアプリで、海外の水晶などの天然石を販売することもあります。
それはただただ、『自分が良いと思った石が、適正な価格よりも安価で販売されていれば買い、適正な価格で『価値の分かる人』に売る』、シンプルにこれだけです。
販売益が得られれば私の『審美眼』が正しかったし、売れなければその逆。
本当に、それだけのことです。
そこに『語学力』は求められないし『みんなに天然石の良さを紹介したい』とも思っていません。
それが私の『バイヤー』という仕事像です。
確かに、大手デパートやビームス、シップス、ユナイテッドアローズといったセレクトショップのバイヤーには、審美眼に加えて「購入者のライフスタイルを変える」というような思いもあるかもしれません。
しかしそれも、クライエントからは見えてこない。
私が描いている『バイヤー』という職業像と『クライエントの描いているバイヤーという職業像』の乖離がとても大きいんです。
これは『準拠枠』であると同時に、私の『知識』でもあります。
この『準拠枠』『知識』でクライエントを『判断』『評価』するのではありません。
そうではなく、私というキャリアコンサルタントの準拠枠・知識を『クライエントに役立ててもらう』。
果たして、このクライエントは『本当に』「バイヤー」という仕事を知っているのか、その上で、『本当に』「バイヤー」になりたいと言っているのか?
私が感じたこの『準拠枠』に基づく「違和感」…それは言い換えればクライエントの中の「矛盾」です。
これを使って、クライエントと一緒に考えるんです。
だから「聴く」だけではなく『訊く』
答えがいつも「本人の中」にあるわけではありません。
「ないものはない」
だから、『一緒に考える』ことや『情報提供する』ことが必要になります。
また、本人の中にあるけれど、気づいていないことももちろんあります。
そういうときには『訊く』ことによって、考えが深まります。
例えば
「私は、バイヤーという職業の方と、お仕事内容についてお話したことがあるわけではないので、少し教えて頂きたいのですが、バイヤーというお仕事に必要な資質・能力って、一般的にどんな能力なんでしょうか」
クライエントの『職業研究(理解)』によって、様々な答えが返ってくると思います。
例えば、『英語能力』という答えが返ってくるかもしれません。
「ふむふむ、英語能力。」
では話が進まない。
『英語能力…そうすると、日常的に英語を使っている人々は、誰もがみんなバイヤーになれる?』
これが理性感情行動療法(論理療法)における、『対決』です。
『対決』とは『問いかけ』である。
『対決』とは、ケンカをすることではありません。
キャリアコンサルタントが感じた『矛盾』『違和感』を、クライエントと一緒に考える、そのきっかけになる「問いかけ」です。
キャリアコンサルタント受験生のほぼ全員が、これができません。
それは「好かれること」をラポールと誤解していたり、「嫌われること」を恐れていたりするから。
そしてさらに言えば、一部の受験生は
「問いかけ」することを「封じられている」ことさえあるからです。
「ラポール」とは「好かれること」ではない。
「嫌われることを恐れる」
それは、「ラポール」を「相手に好かれること」と勘違いしているからです。
そうではありません。
クライエントに好かれようが嫌われようが、「この人にキャリアコンサルティングしてもらいたい」「私にとって、今一番必要なキャリアコンサルティングを提供してくれるのはこの人だ」そう思われていること。
これこそが「キャリアコンサルタントとしての『ラポール』」です。
この「キャリアコンサルタントとしての『ラポール』」を作るために、専門性を高め、コミュニケーションを学び、日々研鑽するのです。
『対決』すなわちクライエントの『矛盾』を問う言葉を投げかけても、相手が気分を害さず(ときには害したとしても)にしっかりと考えてくれる、そのために必要なもの…
それが『ラポール』です。
そして
「専門家つまり『キャリアコンサルタント』としてのラポールに基づき、相談者の気づいていない『矛盾』『違和感』を一緒に考えていく。」
これがキャリ魂塾がお伝えしている『キャリアコンサルタント試験対策』であり、同時に『合格後』に役立つ『キャリアコンサルティングの考え方』です。
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この土日は、各10時間のキャリコン面接試験対策講座でした。
これまでの養成講習での学びを基礎に、「合格するための考え方と技法」を一気にインストールする10時間です。
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