このエントリーでは、国家資格キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験(以下「面接ロープレ試験」とし、キャリアコンサルティング協議会が指定試験機関として実施するものを指します)において、問われていると考えられることをざっくりと解説しています。

ロールプレイ試験で問われていることは2つ

ざっくりと言えば、面接ロープレ試験で問われることは、上記の図において二重線で囲んでいる

・「なぜ」悩んでいるのか(内在する問題は何か)

・『どのように』かかわれば(支援すれば)内在する問題をクライエント自身が見出し解決できるか。

この2つです。

態度、展開、自己評価の3つに分けられてはいますが、態度も展開も、この「どのように」かかわるかに含まれており、口頭試問は「主訴」「内在する問題」、そして「自らのかかわり方」についての分析と言えます。

問われていることを、言語化できているか

問われていることは、2つです。

しかし、問われたことが「言語化」できて初めて、試験官に伝わります。

言語化とは、「論理的に説明すること」です。

憶測で判断したものではなく、「根拠に基づいて、明確に伝える」ことができるか。

大切なことなので繰り返しますが、問われていることが分かっても、「言語化」できなければ、クライエント役にも試験官にも伝わりません。

また、言語化したことと、態度(非言語メッセージ)が矛盾するとき、メラビアンの法則のとおり、試験官は「態度(非言語メッセージ)」を優先し、「自己評価できていない」と判断することになります。

なので、決まりきったテンプレートだけではなく、自らが感じたクライエント役の応答を「聴く」こと、そしてクライエント役だけに集中するのではなく、「自らを観察すること」も大切です。

自己一致は採点されない。

受容、共感、自己一致…

これらが大切だと学んだ人が多いと思いますし、私も大切だと思います。

しかし、受容と共感は別として、自己一致は、おそらく採点項目にはありません。

その理由は、自己一致とはたかだか週に1回、数か月学んだ程度で出来るようになるものではなく、キャリアコンサルタントとしての職業生活の中で、徐々に体得していくものだからです。

そして、自己一致できているかどうかは、どうしても「試験官の主観」によるところが大きく、採点のブレが大きくなるため、キャリ魂塾では採点項目ではないと考えています。

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