資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、キャリアコンサルティング等の実務において、「相手に合わせた言葉」を使うことの大切さを解説しています。

ONE PEACE 第553話で分かる、「言葉の伝わらなさ」

「ONE PEACE」という超有名な漫画があります。

これは、「少年ジャンプ」に掲載されているので、基本的には「少年」つまり小中学生、高校生あたりが読者対象として考えられていると思います(実際には連載期間が長期化しており、大学生以上の読者も多数いるわけですが)。

この「ONE PEACE」第553話で、下記のような登場キャラクターの発言がありました。

(引用:ONE PEACE ©尾田栄一郎 集英社)

迫りくる敵船団に対して、「推し量るだけだ…『近く見える あの男※と我々の『本当の距離を…』」という発言。

※「あの男」とは、敵船団のボスを指します。

この言葉は、「迫ってくる敵船団は実際に『近くに見える』」しかし本当に知りたいことは、相手との『距離(=乖離)』、すなわち『実力差』はどれくらいあるのかということ。それを『推し量る』つまり『試す』」

という意味だと考えられます。

しかし、当時(もう10年以上前になりますが笑)のネットでは「どういう意味?」の質問で溢れました。

↓こんな感じです。

(引用:Yahoo!知恵袋

「近くに見えるけれど、実際の『距離』はどのくらいなんだろう」と、言葉のとおりの意味に捉えてしまうキッズがたくさんいたのです。

確かに、一定の理解力が備わってくれば、このセリフのカッコよさは伝わります。

だって

「そろそろ敵が近づいてきたな。うわさほどの実力があるのか、試してみようと思う」

こんなこと言っても、全然カッコよくありませんよね。

やっぱり「カッコいい」セリフを使いたい、作者も編集者もそう思ったのでしょう。

しかし「ONE PEACE」の読者であるキッズには、まだ早かったんです。

相手に合わせた言葉を使うことで話が弾む

相手に合わせた言葉を使うのは、決して「バカにしている」わけではありません。

子どもと仲良くしようと思えば、子どものように「とと、食べる?」と話しかけるのと同じです。

逆に言えば、「相手に合わせた言葉を使えていない」から、「バカにしている」と映るのです。

それは「相手を見誤っている」わけですね。

相手に合わせる、これは「相手を尊重している」からできることです。

「相手を尊重する」ためには、しっかりと「観察する」ことが必要です。

ペーシングの神髄は「鏡になる」こと

相手の言葉に合わせる。

例えば、「私の『相方』が、好き嫌いが多くて」と話す女性に対して、「『ご主人』は、好き嫌いが多いんですね」と応答する。

これは「オウム返し」になっているでしょうか。

あなたの価値観が入っていませんか?

こういった細かいところでも、ラポールは上下したりします。

オウム返しを広げると、「ペーシング」になります。

そして、ペーシングとは、呼吸や会話のリズムといった「全てを相手に合わせる」ことに神髄がある。

つまり、「鏡」に繋がる技法なんです。

参考になれば幸いです。

前回人生自己評価シートの答え

さて、前回のエントリー「人生自己評価シート」で分かることの答えです

これは、ほとんどの場合「波形」になります。

つまり、「人生には『浮き沈み』がある」ということですね。

ずっと悪いことは続かないし、ずっと良いこともまた然り。

今が悪くても、良くなるし、逆に今良くても下がっていく可能性はある。

そのことが「客観的に分かる」というのが、人生評価シートの醍醐味です。