資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、キャリアコンサルタントの「服装」や「言葉遣い」について、受験だけでなく、実務上の観点から解説しています。
※本エントリーは、キャリ魂塾メルマガからご紹介しています。
Contents
服装も言葉遣いも「自律して判断」する
おそらく、キャリアコンサルタント試験(技能検定含む)が続く限り、毎回毎回、服装の話題や「なるほど」等の言葉遣い…そんな話題が続くと考えると、ゲンナリしますね。
クライエントに「自律した職業選択」と言うなら、服装や言葉遣いくらい、自律して選択できるはず。
養成講習は、高いお金を取って何を教えたのかと思うわけです。
ラポールとは「親近感」でもある
あなたもすでにご存じのように、ラポールとは「信頼」でもありますが、同時に「親近感」という意味も含みます。
クライエントが、「この人は自分と同じだな」と思う。
これによって、ラポールが形成されるわけですね。
特攻服を身にまとい、「バカはおめーだよ!」と言ってラポールを作る
では、あなたが仮に、特攻服を着た18歳、グレにグレた高校生だとしましょう。
そんなあなたの通う高校で、キャリア相談の時間があり、嫌々面接室に入った。
目の前にいたのは
A:ビシッとスーツで決めたキャリアコンサルタント
B:特攻服を着たおっさん
どっちが笑えますか?
笑ってくれたら、それだけで「掴み」としてのラポールはバッチリ。
笑いながら「おっさんバカじゃねーの!」と、18歳のあなたが言ったら、「バカはおめーだよ!俺は22年後のお前だからな」と、私も笑いながら返す。
これが「ペーシング」です。
敬語なんて絶対に使わないし、特攻服を着て「おっさん、バカじゃねーのと思うんですね」、なんてオウム返しするくらいなら舌を噛んで死ぬ方がマシ。
相手の使う言葉に合わせるだけでなく、服も、言葉も、話すスピードも、そして感情も、可能な限り、全て相手に合わせる。
だから「親近感」が生まれる。
ラポールの作り方は色々ありますが、「自分と同じだ」と感じて貰うことも大切。
これも養成講習では学ばない、「ラポールの作り方」のひとつです。
「相談者を尊重した服装」を自律的に考えるには?
さて、キャリコン試験の受験要綱に「不良高校生は出題しません」なんて書いてありますか?
当然、書いていませんよね。
書いていないのに「出ないと思い込んでいる」。
言い換えれば、それは「出ないとヤマを張っている」だけですよね。
協議会サイトに書いてあるように、本当に「相談者を尊重した服装」をしろと言うなら、ラポール構築の基本から考えると、協議会は「相談者情報」を事前に開示しなければいけないんですね。
事前に自分が担当するクライエント情報が把握できて、初めて「服装」が評価の対象になっても文句が言えなくなります。
【相談者情報】
あなたが担当するCL役は、上場企業(製造業)勤務、50代総務部課長、男性です。
例えば、このように事前に指示された。
そこで初めて、作業服が良いのか、スーツを着る方が良いのか、腕時計はGショックはまずいか、IWCかオメガあたりにしようか、いやいやここはグランドセイコーが良いか…と考えることができるようになります。
書いていない以上、特攻服を着て面接試験会場に向かっても、それは単に「不良高校生が出題される可能性に賭けた」だけ。
「相談者を尊重していない」服装ではありません。
「ヤマを外した」だけなんです。
だから、試験会場に来ていく服装は、「想定される相談者役に合わせた服装」。
これが正解ということになります。
エリクソニアン・コンサルティング®による、クライエントの「変容」とは
オマケです。
笑いながら「おっさんバカじゃねーの!」と、18歳のあなたが言ったら、「バカはおめーだよ!俺は22年後のお前だからな」と私も笑いながら返す。
そして…おそらくあなたは次に、「俺は40にもなって、特攻服着てねーよ」や「俺は、おっさんみてーにならねーよ」と言うでしょう。
だって、私はあなたの「将来を映す鏡」になっているからです。
そして、これが「変容」「内省」のスタートになるんですね。
「40にもなって、特攻服を着るようなおっさんにはならない」…
じゃあ、いつから?どんな服を着るようになるの?
それを『自分で考える』宣言が、「俺はおっさんみてーにならねーよ」という言葉です。
これが、利用できるものは何でも利用する、「エリクソニアン・コンサルティング®」なんですね。