資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、「要約」について、逐語録を用いて解説しています。
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「要約」は可能な限りシンプルに、1/10にする。
「要約」技法は、クライエントの主訴を確認したり、これまでクライエントが話したことをまとめて確認したり、また、面接の終盤にクライエントとキャリアコンサルタントが話合い、合意した事項を共有する際にも使う、非常に重要な技法です。
しかし、ほとんどの受験生が「クライエントの話の多くを繰り返す」といった感じで「要約」し切れておらず、クライエントにとっても「自分が一度話したことを、長々と聴かされる」というツラい時間になっているように感じます。
「要約」の例
下記は、クライエント役が実際にお話された内容です。
クライエントの相談したいこと
私、中堅の機械部品メーカーに入社して10年なんですけども、今、あの総務部総務課、2年目なんですね、色んな仕事をして来まして、で、ちょっとうまく…部下ができたんですが、ちょっと上手くいかないかなあっていうふうに感じていて、あの、上司から帰り際、「ちょっと駄目なんじゃない、大丈夫か」みたいな話が、でまあその、どうすればいいのかなあっていうふうに感じまして、伺わさせていただきまして、で、一応転職も考えております。
➡約54秒
要約して確認した内容
今のお話を確認しますと「部下の方が出来て、上司に心配されて、転職も考えていらっしゃる」ということですかね?
➡約6秒
キャリ魂塾メソッドが「7:3~8:2」という理想的な割合に近くなる理由
いかがでしょうか。
ムダなオウム返し、冗長な要約…
これらが「ラポールを低下させるばかりでなく、クライエントの話しを聴く時間を奪っている」大きな原因です。
それに対し、キャリ魂塾メソッドでの面接は、クライエントが概ね54秒に対し、キャリアコンサルタントが6秒ちょっと。
理想的とされる7:3を大幅に上回り、8:2を超えて、9:1に近い応答割合になっています。
9:1という「しっかりとした傾聴」で得た情報をベースに、終盤に「情報提供」や「提案」を行いますので、結果として、7:3~8:2という理想的な応答割合になるんですね。
このように、キャリ魂塾メソッドの大きな特徴は、「キャリアコンサルタントが話さない分、クライエントの話を聴く時間が生まれる」という、クライエントファーストな「聴く姿勢・態度」です。
良いか悪いかは、クライエントが判断する
短すぎないか?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、今回の例で言えば「上手くいかない」等を入れるのも良いと思いますが、結論から言えば、これでも大丈夫です。
だって、「この要約が正しいかどうかは、クライエントに確認している」のですから。
クライエントが「違います」と言えば、どの点が違うと感じられたのか、教えて貰えばいいんですね。
クライエントに「はい、その内容で大丈夫です」と言って頂いたのであれば、それで無問題。
相談している当の本人が「それで大丈夫」と言っているのですから、周りが何と言おうと、それでいいのです。
逆に、ここでクライエントが、不満そうな応答だったり、少し外しているな、という感じの応答をされていたら、「何か、少し違うなと思われる点がありましたら、どうぞ仰ってくださいね」と一声かけるのが鉄則です。
要約が苦手な方は、社説の要約などで練習を!
要約が苦手な方は、社説の要約などで練習してみて下さい。
例えば800文字の社説なら、まずは400文字に。
慣れたら160文字に。
話の要点、ポイントを掴めるようになればなるほど、どんどん話を聴く時間が増えます。
しっかりとした要約で、「話を聴く時間を増やそう」!
いかがだったでしょうか。
あなたがいつも「時間が足りない」と感じているのは、ムダなオウム返しと冗長な要約が原因です。
クライエントは「オウム返し」や「要約になっていない要約」を、「聴かされに来た」のではありません。
「自らの悩みを話したい」「聴いて欲しい」と思ってきたはずです。
15分、20分という貴重な時間を、あなたは「誰のために」使いたいですか?