このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験対策として、可能な限り多くの練習を行うことが必要な理由を、ザイアンスの「動因(ドライブ)理論」を用いて解説しています。

キャリコンロープレ試験で練習が必要な理由を「動因理論」で説明

本番に強い人、本番に弱い人、という言葉があります。

本番に強くなりたいとは、誰もが思うことですよね。

この「本番に強くなる」ためには、何が必要なのか。

これを解説した理論が、ザイアンスという研究者による、動因(ドライブ)理論です。

動因(ドライブ)理論とは?

動因理論とは、「本番で成功するか失敗するか、それは『日頃から練習を積み重ね、どれだけ多くの成功をしているか』がポイントである」とする理論です。

ザイアンスは、「人は緊張すると、もっともやり慣れた行動をする」と考えました。

この「緊張したときにしてしまう、やり慣れた行動」を「ドミナント反応(いつもの反応)」と言います。

言い換えると、本番に強い・弱いというより、「緊張したときは、元々の力(いつものこと)しか発揮できない」と考えられることになります。

「ドミナント反応」のベースとなる「社会的促進」と「社会的抑制」

この「ドミナント反応(いつもの反応)」は、2つの真逆の思考や結果を生むことになります。

それが「社会的促進」と「社会的抑制」です。

社会的促進とは、「他者の存在によって、個人の行動が促進される」状態です。

社会的抑制とは、「他者の存在によって、個人の行動が抑制される」状態です。

練習により、成功体験が積み重なっている場合、ヒトは「普段どおりやれば成功する」と考えることができます。

逆に、練習による成功体験が少ない、または失敗が多い場合、ヒトは「普段どおりやれば失敗する」ことになります。

つまり、社会的促進は、緊張や不安があっても「普段どおりやればいい」という思考の元になります。

これに対して、社会的抑制は「普段どおりやると失敗する」可能性が高いことになりますので、行動が抑制されることになります。

面接ロールプレイ試験は、練習が大事。

キャリコン面接ロールプレイ試験において、「練習」を否定的に捉える方もいます。

「練習するよりも、目の前の相談者をしっかりと見よう」

といった論調ですね。

「目の前の相談者を見る」という行為。

それすらも「練習」していなければ、ドミナント反応(いつもの反応)が形成されていないため、「できない」のです。

数をこなし、成功体験を増やしていくことで、「試験官」という「他者」の存在があっても、普段どおりの力を出せるようになる。

これがザイアンスの「動因(ドライブ)理論」に基づく、練習の重要性です。

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