※本サイトにおける「面接試験」は、特に断りのない限り、キャリアコンサルティング協議会で実施される面接ロールプレイ試験を意味しており、JCDAは考慮しておりません。

本当に「聴く」だけで良いのか?

キャリアコンサルタント面接試験(以下「面接試験」)では、クライエント役の方とお会いするのは基本的に1度きり(厳密には、試験制度的には2回お会いすることも可能ですが)。

なので、あえてあなたに問いかけたいのですが、本当に、ただ「聴くだけ」という姿勢で良いのでしょうか。

キャリ魂塾では、大切なことは必ず「訊く」ように指導をします。

これが「面接の構造化」であり、「キャリアコンサルティング理論と実際」でも「キャリアコンサルタントは面接を構造化する力を持つべきである」と述べられていることは、このブログを読んで頂いている多くの方はご存じでしょう。

協議会クライエント役に良くある応答例

面接試験で良くあるクライエント役の応答に、例えば下記のようなものがあります。

CL:「配偶者(妻・夫)には、決めてから話すので相談はしていない」

あなたなら、このクライエント役の言葉が「間違っている」ことが分かりますよね。

「決めてから話すな、決める前に話せ」

チャペルで結婚式を挙げた方は、思い出して下さい。

健やかなときも病めるときも、富めるときも貧しいときも…

「共に在ろう」と誓ったはず。たぶん。きっと。知らんけど。

家庭は、クライエント役一人で作っているものではありません。当たり前のことです。

では、クライエント役に

「妻・夫には、決めてから話すので相談はしていない」

と言われたら、あなたはどう応答しますか?

「決めてからお話されるので、相談していないんですね」

たった1度しか話せないクライエント役に対して、こんなオウム返し…それで本当に後悔しませんか?

キャリ魂塾は「聴く」と「訊く」。

例えば、私なら

「決めてから話す…今の言葉、〇〇さんが妻(・夫)さんの立場ならどう感じるでしょう?」

と訊くかもしれません。

少し意地悪なクライエント役は、「女は男の言うことに従うものだ」と、時代錯誤なことを言うかもしれませんが、何も困る必要はありません。

これはこれで「認知の歪み」として拾えます。

試験対策として言えば、口頭試問回しで良いわけです。

逆に、「妻は分かってくれる」と答えたなら?

分かってくれるなら、決める前に相談しても何も問題はないということになります。

どちらに転んでも、私の「訊く」というアクションによって、クライエント役の問題点が浮かび上がります。

協議会が何を求めているかを、よく「聴く」。

多くの受験生が、当日の面接試験の説明を良く聴いていません。

だから「面接試験で求められていること」が分からない。

協議会は、最初に説明しています。

「『聴くだけ』で大丈夫ですよ。」なんて言っていないんです。

2度会うことはないクライエント役に対し、本当に「聴くだけ」で良いのか。

もちろん、あなたがどのようなスタイルで受験するかは自由ですが、少なくとも私は協議会が求めているとおり、「訊く」。

それは、私自身のリソース、そしてクライエント役のリソースをきちんと活用するために、「出来ることは全てする」ことが、最もクライエントファーストであり、合格に必要なことであると考えているからです。




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