このエントリーでは、キャリアコンサルティング(カウンセリング)において、非常に重要となる「観察」について、ヨルシカの「思想犯」という楽曲動画を用いています。

観察とは。

「観察だ。患者と『自分自身を』観察すること。これによって治療に必要な情報はすべて自分のものとなる」

精神科医であり、稀代の催眠療法家であった、ミルトン・エリクソンは、観察についてこのように述べました。

そして、キャリアコンサルティングの場でも、観察は非常に大切とされます。

しかし、私たちは、本当に「観察」できているでしょうか。

観察とは、「普段(通常)」との「違い」を見極め、そしてその「違い」の「理由」を考える力です。

ただ見るだけなら誰でもできる。

「観察」できているか。

ということで、ヨルシカの「思想犯」を見て、「観察力」をパワーアップさせましょう。

ヨルシカ「思想犯」

あなたが、この動画を見て、まず気づくべきこと…それは何でしょう。

次に、その気づいたことは、何を意味するのか。それを考えてみて下さいね。(解釈は自由です)。

歌詞も、例えばこの一節。

烏の歌に茜
この孤独も今音に変わる
面影に差した日暮れ
爪先立つ、雲が焼ける、さよならが口を滑る

(「思想犯」©ヨルシカ 作詞作曲、編曲(Words and Music): n-buna Vocal:suis )

例えば、「カラス」は「霊魂を運ぶ鳥」などを意味するケースがあります。

幸運・吉兆とみる場合もありますが、一般的には、葬送をイメージする鳥ですよね。

そして「爪先立つ」は「妻先立つ」と同じ音(ダブルミーニング)です。

だから、「面影」「さよならが口を滑る」になるのかなとか、文字を「観察」する。

こういった訓練をすることが、面談の場や文字チャットカウンセリング、逐語録の検討などでも役立ちます。

例えば、仮面を叩き割りながらも仮面が外れないところなどは、安部公房の「他人の顔」のオマージュなのかもしれません。

あなたは、どう考えますか? 

ヨルシカの楽曲動画は、「観察力」を鍛えられますのでおススメです。