キャリアコンサルタント(受験生含む)が、絶対にしてはいけない面談の例について、タレントの武井壮さんがテレビでされていたという情報がありましたので、ご紹介しています。

キャリアコンサルタント実技試験受験生が、この武井壮さんのような「自分の価値観」に基づいた「アドバイス」をすれば、一発で不合格でしょう。

また不合格にしなければ、キャリコン実技試験は何の意味もない試験ということになります。

クライエントは「今、ここ」つまり、今この日本で生きています。

ミャンマーはクライエントにとって、何の関係もありません。

また、このような「下を見て現状に満足しろ」というような「アドバイス」は、実際にミャンマーの人から相談されたときには、今度は「アフリカで飢え死にしている人達のことを思えば」になってしまい、「アフリカで飢え死にしそうな人」には、何もかける言葉がなくなってしまいます。

クライエントの「今、ここ」そして「将来」が、どのように考えれば、どんなリソースを使えば、より明るくなるかを「一緒に考える」のが私たちです。

何より、彼のような「下を見て現状に満足しろ」というアドバイス・アプローチをする人が増えれば増えるほど、「下を見て生きる、生きづらい社会」になっていってしまう。

それは、知識のない一般の人はいざ知らず、私たち専門職にとって、決してしてはいけない行為なんです。