資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、キャリアコンサルタントやカウンセラーそしてコーチ等の対人援助を行う人が使ってはいけない、封印しておくべき言葉を解説しています。

キャリアコンサルタント・カウンセラー・コーチが使ってはいけない言葉

・でも(ね)
・ただ(ね)
・要するに
・どうせ
・結局

この5つの言葉を、私は「でたよどけ」と名付けて封印しています。

「でたよどけ」を対人援助者が使うとラポールが壊れる

この「でたよどけ」を使うと、大抵の場合、ラポールが壊れます。

「要するに」「結局」

例えば、「うーん、色々とお悩みの理由はお伺いしましたが、『要するに』(又は『結局』)上司が嫌いなんですよね?」

と「要約」されたら、相談者はどのように感じるでしょうか。

おそらく

(出典:蒼天航路 ©李學仁、王欣太 講談社)

と感じることも多いと思うんですよね。

この「要するに」「結局」という言葉には、相手がこれまでに発信してきた情報(つまり言葉)を、上から目線で簡素化する効果があります。

山田さん山田さん

ぐちゃぐちゃ言ってるけど、シンプルに言えばこういうことでしょ

このような「支援者のマウンティング的な態度」が出ているのが、この「要するに」「結局」という言葉です。

なので、私は「今回のご相談をまとめると」という言葉も、実務的にはあまり好みません。

会議などでもよく使われているこの、「要するに」「結局」という言葉。

ラポールが壊れるどころか、この言葉を使うことで、知らず知らずのうちに「敵」を作っていることもあります。

くれぐれもご注意ください。

「でも(ね)」「ただ(ね)」

「でも(ね)」、「ただ(ね)」という言葉は、相手の気持ちは一応は受け止めた・確認した。

しかし、だけど、とはいえ、

「私の考えの方が正しいから『従って欲しい』」

このような気持ちがあるとき、出てきやすい言葉です。

桜木さん桜木さん

今の仕事を辞めたいんです。

土本さん土本さん

うんうん、分かります。『でもね』(『ただね』)、石の上にも三年、というでしょう?
今は人手不足と言っても、先ほど今年45歳と仰っておられたし…

こんな感じ。

あなたは、「あなたがベスト・ベターと思うことを、相談者にさせたい」のですか?

それとも、「相談者がベスト・ベターと感じることを、支援したい」のでしょうか?

そして、このどちらがラポールを構築できる姿勢でしょうか。

「どうせ」

「どうせ」は「諦観」つまり、「諦め」の言葉です。

「私が何を言っても、あなたには通じないから、好きにすればいい。」

この気持ちが表面化したときに出てくる言葉が

『どうせ』

です。

「突き放す」これは大抵の場合、「寄り添う」とは真逆の態度ですよね。

私がこのカウンセラーという仕事に取り組むことになったとき、真っ先に「この言葉は良くない」と封印したのが、この「どうせ」です。

まとめ:『でたよどけ』は日常生活から封印する習慣を付けよう

あなたが、相談者に限らず、家族や友人、職場の人々、取引先といった周囲の人と「ラポールを構築したいのにできない」と感じているのなら、

・でも(ね)
・ただ(ね)
・要するに
・どうせ
・結局

この5つ「でたよどけ」を封印することから始めてみるのはいかがでしょうか。