キャリ魂太郎です。

このエントリーでは、キャリアコンサルタント論述試験や面接試験で重要になる、「相談者に寄り添う」ことについて解説しています。

自分の考えを相手に押し付けない。

キャリ魂塾講座でお伝えしていることに、「相手に押し付けない」ということがあります。

そんなの当たり前だ、そう思われるかもしれません。

しかし、それが理解できているならば、なぜ「促す」という言葉や「思い込み」という言葉がでてくるのでしょうか。

主訴:「今日はすごく寒いね」と「仕事にやりがいがないんです」は同じ。

例えば、ある人(あえて相談者とは言いません)が、「今日はすごく寒いね」と言ったとしましょう。

この言葉に対して

「上着を着ることを促す」
「寒いと思い込んでいる」

このように応対することが、「正解」だと「思い込まされている」受験生が相当数いるのですから、養成講座(その他オプション講座)の指導力がいかに不足しているか、論を待ちません。

そんな応対しませんよ、と思われるかもしれません。

しかし、「今日はすごく寒いね」を「仕事にやりがいがないんです」に変えればどうでしょうか。

「仕事にやりがいがないと『思い込んで』いる」

このように論述答案に書く、口頭試問で答える、そんな受験生が本当に、本当に多いんです。

(だからそういう受験生は、相談者に対して「やりがい堀り」をするわけですね)

もし、「今日はすごく寒いね」と言ったのが「相談者」ではなく、あなたにとって大切な人であればどうでしょう?

彼、彼女を大切に思い、また彼、彼女の立場に立てるのならば、「相談者は寒いと『思い込んで』いる」なんて言葉が、いかに自分本位であり、相手を無視している言葉か…もうお分かりですよね。

「今日はすごく寒いね」を「仕事にやりがいを感じられないんです」にして考える。

これで「今日はすごく寒いね」に対して「寒いと思い込んでいる」という応対が、いかに相手の気持ちを無視しているか、ご理解いただけたかと思います。

先ほどの「今日はすごく寒いね」という言葉を、「仕事にやりがいを感じられないんです」に替えても同じです。

「仕事にやりがいを感じられないんです」と言った、彼、彼女を大切に思い、また彼、彼女の立場に立てるのならば、「相談者は仕事にやりがいがないと『思い込んでいる』」なんて言葉が、繰り返しになりますが、いかに自分本位であり、相手を無視しているか、なんです。

「仕事にやりがいがない」という言葉があった、だから「仕事にやりがいがないと『思い込んで』いる」と見立てる。

それはそう書く人が準拠枠、つまりこう書けばいいんだろう」という準拠枠(内的照合枠)で、相談者を見ているからです。

これが、一番してはいけないことだし、そうしてはいけないと教わっていなければならないんです。

なのに、なぜそう書く人が毎回毎回いるのでしょう?

当然、教える側である養成講座の問題です。

藤原基央なら、こう寄り添う。

さて、「寒い」という言葉が主訴なら、「寒いと思い込んでいる」なんて見立てを立てることはないですよね。

では、相談者ではなく、あなたにとって大切な彼、彼女が、「今日すごく寒いね」と言ったなら、あなたはどうしますか?

藤原基央は、自分のコートの右ポケットに、彼女の冷えた左手をお招きしました。

藤原基央なら、決して「重ね着を促す」なんてことはしないし、「彼女は寒いと思い込んでいる」なんて、とんでもないのです。

そして、彼女と歩調を合わせる(ペーシング)んです。

彼女の歩幅は狭いから。

だから、藤原基央はモテる。当たり前です。

だから、その藤原基央って誰やねん?

BUMP OF CHICKEN のボーカルです。

そして、このエントリーの元ネタは、BUMP OF CHICKENの「スノースマイル」です。

カバーですが、youtubeで聴けるので、お時間のある方はどうぞ。なお、私が歌っているのではありませんので誤解のないように。

恋人なら、これが「正解」で良いでしょう。

では、恋人ではなく、相談者が「仕事にやりがいを感じられないんです」と言っていたら?

まだ「やりがい堀り」をしますか?

「話を聴いて」「自分で考える」

じゃあ、「答え(見立て、今後の支援)」はなんなのって?

万人に共通する「答え」なんてありません。

「今日はすごく寒いね」という言葉を発したのが、友達なのか恋人なのか、はたまた上司なのか同僚なのかで、あなたの行動も変わりますよね。

それと同じです。

「相談者の話を聴いて」「自分で考える」んです。

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