資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、国家資格キャリアコンサルタント論述試験(協議会実施分、以下同じ)において、受験生が行ってしまいがちなミスを解説しています。

キャリアコンサルタントに必要な「書く力」を高めよう

キャリ魂塾では、これまでキャリアコンサルタント論述模擬試験を12回×3事例(男性、女性、学生)実施してきました。

そして、私が採点してきた論述模擬試験答案は1,000枚を軽く超えています。

その採点の中で、毎回感じること…

それは、「問題を読まない」受験生や「書く力」の向上に取り組む必要のある受験生の多さです。

繰り返しますが、これは、特定の方の話、特定の回の話ではなく、毎回感じることです。

キャリアコンサルタントは「言葉」の専門家です。

その言葉の専門家が、「書けない」のでは、例えば学生の方からESの添削を相談されても、ラポール構築できず二度と相談に来てもらえなくなりますよね。

現在の養成講習カリキュラムでは、「書く力」は重視されておらず、その点では、論述試験が「書く力」を測っている面もあるのかもしれません。

キャリアコンサルタント論述試験受験生にありがちなミス

多くの受験生にありがちなミスを挙げてみます。

1.「話し言葉」と「書き言葉」を区別できていない
2.「話し言葉」として不自然
3.問題文と応答がダブる。
4.文章の前段と後段で関連性がない、又は弱い
5.見立てた問題をスルーする。
6.なんでもかんでも「認知の歪み」
7.なんでもかんでも「思い込み」
8.「言葉」を合わせない。
9.漢字の間違い
10.修飾・被修飾の関係が分かりづらい
11.助詞の間違い
12.抽象的な支援に留まる

うーん、「ミス」と言うより「根本的な問題」もありますが、このように挙げていくとキリがありません。

一冊論述試験対策本が書けてしまいそうですので、このエントリーでは

1.「話し言葉」と「書き言葉」を区別できていない

こちらを簡単に解説していきます。




「話し言葉」と「書き言葉」を区別できていない

キャリアコンサルタント論述試験では「話し言葉」と「書き言葉」を区別して記述する必要があります。

具体的には下記のとおりです。

「話し言葉」で解答
設問1:空欄A補充
設問3(1):空欄B補充

「書き言葉」で解答
設問2
設問3(2)

例えば、設問1:空欄A補充を、

「第一志望の会社から内定が出なかったことで、落ち込んでいる。しかしながら現在は前向きにESの見直しに取り組んでいくことから再スタートしようと思慮していることが伺える」

と書くのはおかしいですよね。

これは個々の出題内容と関係なく、「おかしい」と判断できます。

空欄Aに補充する文章としては、「話し言葉」が適切だからです。

つまり、

「第一志望の会社から内定がでなかったことで、落ち込んでいるのかな。でも、サークルの先輩やOBに相談して、今はESの見直しから始めようと考えているんですね」

このように「話し言葉」で解答します。

逆に、設問2を

「相談者は、第一志望の会社から内定がでなかったことで、落ち込んでいるのかな。自己効力感が下がっているようにも思うんです。でも、サークルの先輩やOBといったリソースがあることに気づいていて、あとはご両親との関係性が問題かなと思います」

と「話し言葉」で書くのは不適切です。

設問2は「書き言葉」で記述する必要があります。

例えば

「相談者の問題は、第一志望企業から内定が出なかったことを転機と捉え、4S理論に基づいて点検したところ、①CL2の「〇〇」という発言から、自らが培ってきたXXの経験が就職活動では役に立たないと考えている可能性が高く、企業にアピールできていない点(自己理解及び仕事理解不足(SELF))②(以下略)である」

このような感じですね。

キャリアコンサルタント論述試験では、「書き言葉」と「話し言葉」は明確に使い分ける必要があります。

「そんなやつおらへんやろ」と、大木こだまのようにツッコむ方もいるかもしれませんが、「おるからゆうとんやがな」。

往生しまっせ~。

こんなネタは、たぶん関西の方にしか通用しませんが、キャリ魂塾の論述模擬試験平均点は概ね20点弱です。

どれだけ協議会の採点が甘いか。

逆に言えば、協議会が少し採点を辛くすれば、論述平均点は簡単に下がります。

それだけ、「書くこと」に慣れていない受験生が多いんですね。

キャリアコンサルタントとして「言葉」のチカラを鍛えよう!

私自身、このブログだけでも、既に300を超えるエントリーがあり、またほぼ毎日メルマガを発行し、Twitterでも文章を書いています。

勢いで書き上げてアップすることもありますが、ほとんどの場合、アップ後に推敲を行い、目についたミスは修正しています。

こういった「書く」習慣のないことが、多くの受験生の「書く力」の低下に繋がっているのではないでしょうか。

キャリアコンサルタントは「言葉」の専門家です。

受験生は、受験生ブログを、合格された方は実務奮闘記を、すぐにでも立ち上げ、ぜひ「書く力」を磨いて頂ければと思います。

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