このエントリーでは、国会資格キャリアコンサルタント論述試験対策(キャリアコンサルティング協議会を指定試験機関とするものを指します)として、必ず押さえておくべきポイントをご紹介しています。

※キャリ魂塾は、日本キャリア開発協会(JCDA)を指定試験機関とする実技試験は考慮しておりません。

新形式キャリコン論述試験で30点以上を取るための3つの必須ポイント

新形式キャリコン論述試験において、30点以上を取るための必須ポイントは、下記の3つです。

1.時間
2.配点
3.フレーム(型)

この3つが、非常に重要なポイントです。

その理由について述べていきます。

時間

まず、時間が足りません。

この点では、確実に2級論述よりも難しいです。

特に、2級論述は20回以上、全く同じ出題形式であり、対策もほぼ確立されているため、60点(所要点到達)は、国家資格試験合格者であれば、容易と言って差し支えありません。

何より、2級論述試験は60分ですので、時間も十分にあります。

それに対して、国家資格試験は50分しかなく、非常にシビアな時間配分が求められます。

配点

国家資格キャリコン論述試験の出題形式は、下記のとおりとなっています。

設問1:10点
設問2:10点
設問3-1:10点
設問3-2:10点
設問4:10点

このように、設問3を2つに分ければ、全てが10点となっています。

そう考えると、一番コスパが悪いのは設問4です。

特に、設問1と比較すると知識レベル、言語化力等が、非常に高いレベルで求められるにもかかわらず、配点は同じ10点…

そう考えると、設問1~3について、しっかりと取り組むほうが、学習効率は高いということになりますね。

フレーム(型)

設問3と設問4は、しっかりと組み合わせる必要があるため、ここではフレーム(型)=「理論的枠組み」について、きちんと理解することが必要になります。

例えば、仮に設問3で「相談者の問題は、発達課題(結婚)が達成できておらず、『愛』が獲得できていないことである。」と書いたとしましょう。

しかし、これでは設問4の「今後の支援」が非常に書きづらくなってしまいます。

相談者が「愛」を獲得できていない理由(問題)を解消するには、「他者からの愛」が得られるという、非常に大きな不確定要素への支援が求められることになり、それをキャリアコンサルタントとして行うことは、極めて困難です。

つまり、仮にあなたが「これは発達課題の未達成が問題だな」と感じても、それは「試験的にはハイリスク・ローリターン」となってしまいます。

しっかりと、キャリア(ガイダンス)理論に基づいた考察と、今後の支援(方針・方策)が書けるようになるためには、理論のフレーム(型)に沿った記載ができることが必要です。

特に設問4については、文字数が多くなることと、設問3に影響されるため、「何が出題されてもある程度同じことが書ける」ようにしておく必要があります。

逆に言えば、この訓練をしておくことで、設問3を書き上げた時点で、設問4はほぼ解けたも同様ということになります。

国家資格キャリコン論述試験対策:まとめ

これら1~3のポイントを総合すると、本番を想定し、「消しゴムとシャーペン、そしてキャリア理論を使った丁寧な反復演習」が必要となります。

そうしなければ、

1.正確な時間が分からず
2.配点(コスパ)の高い問題を取りこぼし
3.書き上げることができない

ということになりかねません。

必ず、

1.時間
2.配点
3.フレーム(型)

この3つを意識して、「消しゴムとシャーペン」を使って、丁寧に書き上げることを意識した、反復演習を行うようにして下さいね。

そしてそれが何よりの「面接試験対策」にもなることは、キャリ魂塾の塾生の皆さんは、既にご存じのとおりです。