第19回国家資格キャリアコンサルタント学科・論述試験を受験された皆様、お疲れ様でした!

このエントリーでは、第19回論述試験(キャリアコンサルティング協議会実施分)の設問1について、解答例を掲載しています。

動画でも解説していますので、併せてどうぞ。

この解答例が「正解」というわけではありません。あくまで「解答例の一つ」として、ご参考にして頂けましたら幸いです。

第19回国家資格キャリコン論述試験設問1【相談の概要】解答例

相談者は派遣社員として約2年勤務しているが、先月末に契約終了と聞かされた。この経緯から次は正社員、とも思うものの、自らの経歴で正社員になれるのか分からず、また何ができるのかイメージもわかないため、どうしたらよいか分からずにいる。(句読点含み114文字)

解答用紙に書けるか?検証!

実際に解いてみました。10分でなおかつ解答用紙に書き上げたのが下記の画像です。

使用したのは、クルトガアドバンス0.5mm。これは鉄板ですね。0.3mmだともっと細かく書けますが、試験官の年齢を考えると0.5㎜で良いかなと思います。寄り添いですね笑

また、できるだけ一撃で決めたいと思ってはいますが、やはりどうしても加除修正が発生してしまいます。

余白がまだあるので、一度消して「早く」という気持ち(感情)は、入れた方が良かったかなと反省。

ゆっくりじっくり考えて出した解答例

制限時間を設けず、ゆっくりと考えてみたのが下記です。

相談者は派遣社員。もうすぐ2年だが、先月末に契約終了を言われた。「早く次を」また「次は正社員」とも思うが、自らの経歴で正社員になれるのか分からず、正社員として何ができるのかイメージもわかないため、どうしたらよいか分からず、自らの不運を嘆いてもいる。(「」含まず、句読点含み120文字)

より事例に沿って120文字ギリギリまで記載してみると、このように「ついてない」という気持ちまで書けなくはないですが…実際にはここまで書くのはかなり厳しいと思います。

また、「ついてない」という言葉は、「相談したいこと」とは考えにくい(相談者は、運勢をアップする方法を聴きにきたわけではない)ので、無理に書かずにカットしても問題ないように感じました。

「気持ち」に寄り添うという観点から検討すると、「概要」のキーワードとしてはアリかなと考え直しました。この辺りは「出題の文言に忠実に記載する(『相談したい』こと)」か、「『概要』として全体を俯瞰できるように記載する」か、好みの分かれるところかと思います。

設問1の考え方

設問1は、相談事例を「分類」「保管」「引継ぎ」等する際に、どのように「要約」すれば分かりやすいか、これを念頭において解答するものと考えられます。

また、1行は55文字~60文字を目安に、全体として120文字以下で「要約」することで、キーワードとなる文言が概ね記載できます。

特に、面談でも「要約」スキルは非常に重要です。例えば、口頭試問の「相談者が相談したかったこと」ですね。ここでも「要約」を行うことになります。

残念ながら「要約」スキルは、一朝一夕で身につくものではありません。

苦手な方は、ぜひ新聞社説の要約などからスタートしてみてくださいね。