資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、第12回国家資格キャリコン論述試験を使って、面接試験対策を考察しています。
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第12回国家資格キャリコン論述試験をダウンロードする。
第12回国家資格キャリコン論述試験試験は、下記からダウンロードできます。
こちらをお手元に用意してから、このエントリーを読んで下さいね。
第12回国家資格キャリアコンサルタント論述試験(協議会実施分)
要約力と2級論述・面接試験と国家資格キャリコン論述・面接試験の違い
さて、すでにこのブログやメルマガ、Twitterでもお伝えしておりますが、協議会の論述・面接試験では、「要約力」が非常に重要なスキルになってきます。
例えば、2級面接試験は口頭試問が10分間与えられますが、国家資格キャリコン試験では、わずか5分。
また、2級論述試験は60分ですが、国家資格キャリコン論述試験は50分と、こちらも国家資格キャリコン試験の方が短く、要約力が厳しく問われる試験になっています。
2級論述試験だと、慣れれば解答を問題用紙に写す時間が十分ありますが、国家試験ではギリギリといった感じですね。
第12回国家資格キャリコン論述設問1で問われていること
まず、設問1は2行しか解答記述スペースが与えられていません。
今回、直前の相談者の応答は、なんと241文字。
ここで、そのまま「オウム返し」などしようものなら、書ききれなくなります。
(こういった応答(逐語)からも、協議会が「単に相談者の言葉を返すだけのオウム返しは不要」と捉えていることが伺えます)
なので、今回問われたのは間違いなく「要約(力)」です。
ということで解答例です。
設問1解答例
『学費のためにずっと働いてこられたZさんの働きぶりが評価されて、卒業後は正社員にとお声掛け頂いたんですね。
そして試験も合格、内々定も頂けた。けれど、今になって本当に自分の選択は正しいのか、迷いが生じたという感じでしょうか。』
これで110文字です。
鉛筆で書くのはかなり厳しいでしょう。
でも、クルトガなら…
このとおり、しっかり入ります。
そう、勝負は戦場(受験会場)に着く前から始まっているんです。
解答のポイント
解答のポイントとしては、要約はもちろんですが、やはりラポールを構築すること、そのために技法を使いたいですね。
まず、ラポールの構築として、ここはしっかりと(そしてさりげなく)「賞賛(コンプリメント)」したいところですよね。
なので、マーカーを引いた部分を加えました。
さらに、キャリ魂塾の論述試験対策講座で毎回お伝えしていますが、バッチリ「三点リーダー」ですよね。
受講された方は、「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と思われたのではないでしょうか。
だから、キャリ魂塾生のあなたがすべきことは?
そう、「明確化」ですよね。
そして、キャリ魂塾の論述試験対策講座では、明確化の際には、感情をできるだけ正確に捉えることを、お伝えしています。
受験生にありがちなのが、なんでもかんでも「不安」と書いてしまう。
それでは「気持ち」を、きちんと掴めていません。
特にCL3などで表現されているように、今回の相談者は不安というよりも、むしろ「前向きな悩み」なんです。
だから今回、明確化する場合は「不安」とは書かない。
私は今回、「迷い」と捉えました。
もちろん、答えが発表されない以上、私が正解とは限りません。
しかし、不安とは、「気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。」です。
今回の相談者はどうでしょうか?
そして、第12回論述試験では、親切に答え(感情)をCC6に書いてくれています。
CC6を読んでみて下さい。
そう、やはり「迷い」なんです。
私は毎回空欄Aは、その直後くらいしか読まずにすぐに書くので、書き終えてからCC6を見て「おっしゃ!」という感じでした笑
もう一度言いますね。
「なんでもかんでも『不安』と書かない」
しっかりと相談者の気持ちを考えて、一番しっくり当てはまる「気持ち」を書いてください。
まとめ
まず、基本的な要約は
1.相手の使った言葉を使う
2.重要なポイントを抜き出す
3.不自然ではないように繋げる
です。(別に国語の授業ではないので、これは私の考える要約の基本です)
しかし、単なる要約では、「私はあなたの話をこう捉えましたよ、ちゃんと聴いていますよ(間違いないですか?)」という「応答」でしかありません。
やはり、この「基本的な要約」だけでなく、「ラポール構築」を加えたいところです。
そこで、労いや励まし、賞賛といったマイクロカウンセリングなどの「技法」を加えます。
これが「協議会の論述試験設問1の「小手先のテクニックではない」解法」です。(JCDA論述試験は申し訳ありませんが、検討対象外とさせて頂いております)
面接試験でも同様です。
「要約」+「労い・賞賛等」+「感情の正確な把握」が、開始5分で重要なポイントです。
ぜひ、「要約力」を高めて、面接での
「相談者の相談したかったこと」
「キャリアコンサルタントとして捉えた相談者の問題点」
「今後の支援」
に活用してくださいね。
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