このエントリーでは、第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験(キャリアコンサルティング協議会を指定試験機関として実施されたものに限る。以下全て同じ)の解答例を掲載しています。

あくまで一つの解答例であり、この解答でなければダメ、というものではありません。

学習にお役立て頂けましたら幸いです。

論述試験問2 解答例

直前のZさんの応答から、「思っていたもの(仕事)とは違うと思う」という部分にフォーカスして伝え返すことによって、「思っていたもの(仕事)」についての内省が生じるように働きかけることを意図したものである。(101文字)

キャリ魂塾の「伝え返しはピンポイント」が、論述出題に反映

キャリ魂塾では、面接ロールプレイ試験対策講座(以下、面接試験対策講座)において、常に「冗長な伝え返し(オウム返し)」を否定し続けてきました。

そして、「キーワードにフォーカスした、ピンポイントな伝え返し」をするよう、受講生の皆様にお伝えしています。

このブログでも、下記エントリーのように、一部養成講習団体で指導されている「(インテークでの)冗長なオウム返し」はムダであること、そして「ピンポイントな伝え返し」の必要性を訴え続けてきました。



その考え方、訴えが、少なくとも協議会受験生にとって「正しい」ことが、この第17回論述試験問2からも明らかになりました。

今回の問2では、キャリ魂塾の指導そのままの「キーワードにフォーカスした(ピンポイントな)伝え返し」を、どのような意図をもって行ったか、説明できなければならないからです。

つまり「キーワードにフォーカスした(ピンポイントな)伝え返し」を使いこなせていない(冗長なオウム返しに終始している)キャリアコンサルタントでは、この応答の意図が説明できず、「要約」などの少々ズレた解答を書いてしまうことになります。

どのキーワードを捉えるかが「応答の意図」のポイント

下線Bの直前の応答には、非常に多くの重要なキーワードがあります。

・すごい大変なんだなぁと驚いた
・土日出勤がある
・給与が低い
・自分が思っていた仕事とは違うのかなと思うようになった
・不安
・モチベーションも下がった

特に、「驚いた」「違うのかなと思う」「不安」「モチベーション低下」は「感情」であり、重要なキーワードです。

しかし、よく考えてみていただきたいことがあります。

「驚いた」のは、「何かと比べてギャップが大きい」ので「驚いた」んです。

「不安」「モチベーションが下がった」のは、「実際を知るまでの『何か』とのギャップが大きくて『不安』『モチベーション低下』が生じた」のです。

その「何か」とは?

「自分が思っていた保育士の仕事」です。

「自分が思っていた」とおりの仕事なら、「驚かない」し、「不安にならない」し、「モチベーションは下がらない」はずです。

だからこそ、「自分が思っていた仕事とはどんな仕事だったのか?」。これを、改めて考えてみて欲しい。

この内省が、Zさんの就きたい仕事のイメージ(の具体化)につながるからです。

そのイメージを具体化するため(≒内省が生じるきっかけ)に、下線Bの応答を行った。

これが問2の応答の意図であると、キャリ魂塾では考えます。

キャリ魂塾論述模擬試験若年者事例:問2に類似

そして、キャリ魂塾の第17回論述試験対策講座を受講された方は、お気づきになられたかもしれません。

本問は、キャリ魂塾の第17回論述模擬試験で出題した、「Zさんが、正社員になるならどんな職場が理想ですか?」という問いかけの意図とほぼ同じです。

ぜひ、解答例を読んでみてくださいね。

第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験問1の解答例は↓でどうぞ。

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