※本エントリーは、平成30年8月2日現在、キャリ魂塾が独自に収集した情報を元に作成したものです。
今後、厚労省や公認心理師指定試験機関である日本心理研修センターの情報、受験生からの情報などによって変更される可能性があることにご注意ください。

キャリ魂太郎です。
このエントリーでは、個人事業主である社会保険労務士やキャリアコンサルタント等が、産業カウンセラー、心理カウンセラー等を兼業していた場合の、公認心理師受験可能性について解説しています。

公認心理師受験資格審査が当初想定されていた以上に厳しい。

平成30年度(つまり今年)から試験が始まる、新しい国家資格「公認心理師」。

日本で初めての心理カウンセラーの国家資格とも言われ、その試験制度が注目されていました。

私も、公認心理師法施行前から非常に注目しており、特に心理カウンセリング業務を行っていた、社会保険労務士、キャリアコンサルタント、中小企業診断士といった方が、5年間限定の経過措置によって受験可能となり、ダブルライセンスとして取得・活用することで、これまで手薄だった産業分野での心理支援のすそ野が広がるのではないかと期待していたところです。

臨床心理士でも場合によっては「受験資格なし」という試験制度であることが判明

しかし国家試験を約40日後に控えた先月末から、Twitterにて、公認心理師試験指定試験機関である日本心理研修センターから、「審査の結果受験資格が無いと通知が来た」というtweetが広がりました。

そして、それが相当の心理支援実績を持つ「臨床心理士」の所属機関の実務経験証明がされていたことで、受験生に大きな動揺を与えています。

社会保険労務士や中小企業診断士、キャリアコンサルタントでは受験できない可能性が濃厚となった。

私も公認心理師試験の願書を出しましたが、8/2現在、まだこの「受験資格審査結果通知」は届いていませんので、受験できる可能性があるとされています。

しかし、私の場合、社労士・行政書士業務とは別に、心理カウンセリングを業務の柱として考え、カウンセリングに関しては別法人化も含めて事業展開していたことが、たまたま試験機関の審査基準と合致していただけであり、受験票が届いたとすれば、それは単に幸運であったとしか言いようがありません。

心理相談をしていた社労士やキャリアコンサルタントの公認心理師受験可能性がほぼ無くなった理由

私のように、社会保険労務士で産業カウンセラー資格を取って、産業カウンセリングを行っている方は決して少なくありません。

また、キャリアコンサルタントでも、産業カウンセラー資格や認定心理士をお持ちの方は非常に多いと思います。
(なにせ日本産業カウンセラー協会がキャリアコンサルタント養成講座を実施していますし)

しかし、社会保険労務士やキャリアコンサルタントは国家資格であり、産業カウンセラーや認定心理士は民間資格です。

これ、たとえば個人開業するときに、国家資格を開業届の職業欄に書く方も多いわけですよ。
特に、社労士の場合、税法上の措置があったりするので、余計にそうだと思います。

しかし、公認心理師の受験資格審査では、個人の場合この「開業届」が必要とされます。

つまり、「産業カウンセラー」や「心理カウンセラー」としての業務を実際に、相当数行っていたとしても、個人事業主の場合、職業欄には「社会保険労務士」や「中小企業診断士」「キャリアコンサルタント」と書いている方が多いわけですね。

となると「開業届」で証明できるのは、「社会保険労務士」や「キャリアコンサルタント」「中小企業診断士」として開業したことだけ…

「心理支援」「心理相談」をしていたことは証明できません。
(確定情報として公表されているわけではありませんが、「キャリアコンサルティング」はキャリア形成に関する指導・助言であり、公認心理師法に記載されている「心理相談」ではないと考えられます。)

ということで、ほぼ

詰み

です。

社労士の場合は特に、社労士法人を設立していると、連合会の標準的な社労士法人定款目的では受験資格は認められないと思われます。

認められるとすれば、社労士法人の定款目的に

「経営者や労働者への心理支援(心理カウンセリング)業務」

と書いていた場合。

…ないだろうなぁ。
連合会の手引きどおりに設立するでしょうから。

そうなると、社労士は他の施設での証明ができない限り、「職業欄を社会保険労務士と記載」又は「社労士法人を設立した」時点でほぼアウト、ということになります。

個人事業主として、産業カウンセリングや心理カウンセリングを行っていた、社労士やキャリアコンサルタント、中小企業診断士等の産業分野の専門家が、公認心理師とのダブルライセンスで活躍できる余地がほぼなくなったことが、残念でなりません。

ほぼ、というのは勤務していた施設での証明ができる場合や、大学や大学院に入学して受験要件を満たす等のルートもあるからですが…おそらく多くの場合は厳しいのではないでしょうか。

とりあえず、このまま何事もなく受験票が届けば、今年から5回受験ができるので、日本初の社労士・行政書士・キャリアコンサルタント・公認心理師・宅建士のクインティプルライセンサーを目指したいと思いますが…

私の場合は、受験指導をキャリアビジョンとして描いていたため、今のところモチベーションの大幅な低下は否めません。