理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、令和元年5月13日(月)13:30~16:00に開催された、
「令和元年度キャリアコンサルタント養成講習・更新講習実施機関連絡会議」
に出席してきたご報告などを掲載しています。
Contents
出席団体・人数
出席団体は62団体
出席人数は名簿上は99名でした。
こんな多いとは聞いていなかった…
令和元年5月現在の養成講習・更新講習
養成講習:19機関、21講習
更新講習のうち技能講習:60機関、299講習
更新講習のうち知識講習:17機関、25講習
更新講習に関しての変更事項
これまで年に1回、12月だった更新講習の申請期間が追加され、年2回、6月、12月となります。
なお、6月に申請した場合の認定日は10月1日になる予定です。
養成講習に関しての変更事項
養成講習は、令和2年度より、現行140時間が10時間増加し、150時間となる予定です。
これは「新スペック対応」と呼称されるようです。
令和2年度の試験実施について
令和2年度も、試験実施回数は3回です。
ただ、今年のスケジュールで行くと、夏の試験が東京オリンピックにちょうど重なるため、その点調整中とのこと。
キャリ魂太郎の質問事項
毎度、場を一気に冷やすことで定評のある私の質問事項です。
1.講習にあたって、1級キャリアコンサルティング技能士、2級キャリアコンサルティング技能士のほかは、関連分野の大学教授等、あるいは「これらに相当する実績を有する者」とされているが、社会保険労務士、シニア産業カウンセラー、公認心理師、その他心理相談員等、例示をしてほしい。
2.6月に更新講習を申請した場合の指定日はいつか。(こちらは上述の10月1日という回答を頂いています)
3.セルフ・キャリアドック制度について
・現状、わが国では10人以下の中小企業が90%以上であり、平成27年度キャリアコンサルティング研究会報告書に記載のような、企業へのフィードバックを行うと、守秘義務違反となる可能性がある。
・特に、キャリアコンサルティング制度が、セルフ・キャリアドック制度となり「節目」ごとに行うものとなった結果、小規模企業ではフィードバックがほぼできない状況である。
・そもそも、社内キャリアコンサルタントによるセルフ・キャリアドックは、「二重関係」に該当し、カウンセリング面を重視するならば、これは禁忌とされるものである。
・守秘義務違反が刑事罰の対象であることを鑑みても、社内キャリアコンサルタントによるセルフ・キャリアドックの推進には非常に問題点が多い。
・これらの問題について、以前に木村周先生及び労働政策・研修機構の下村英雄研究員にもお話を伺ったところ、「(社内)キャリアカウンセラー(コンサルタント)の多重関係の問題は、世界的に問題として認識されている」との回答であり、個々のキャリアコンサルタントが解決しうる問題ではない。
以上を厚生労働省は、どのように考えているのか。
4.試験機関について
・試験委員から、「あらかじめ考えていたと思われる言葉」「計画された通りの進め方」に対する否定的な声があるとの意見があったが、こちらについては、「キャリアコンサルタントの基本書」としてキャリアコンサルティング協議会が紹介している、「キャリアコンサルティング理論と実際」において、
「キャリアコンサルタントは、面接を構造化する力を持つ必要がある」
「カウンセラーはクライエントが援助を求めていることについて、既に他の誰かに援助を求めたかを知る必要がある」
「カウンセリングはシステマティックに構造化された枠組みの中で進める必要がある」
このように述べられている。
また、国家試験は「60分のうちの『最初の』15分」を見るものであり、これは明らかに「インテーク面接」の進め方について評価しているものである。
つまり「話すべきことは『あらかじめ考えていて当たり前』」である。
本当に、試験委員はこのキャリアコンサルタント面接試験を理解しているのか、疑問を抱かざるを得ない。
・1級キャリアコンサルティング技能検定試験においても、第1回の面接試験が合格率20%超であったところ、現在3%にまで低下している。たかだか7~8年で、合格率を7分の1に絞っているわけであるが、これについてどのように考えているのか。
・キャリアコンサルタント養成講習の基本姿勢についての共同声明文において、「顧客企業やクライアントからキャリアコンサルティングの質や資格者の適性を疑問視する声が上がっていることに、深い憂慮を禁じえません」とのことであるが、いったいいつ、どのような形でそのような声を拾い上げたのか、何件そういった声があったのか、内容の内訳なども教えて欲しい。
・試験において、試験官が面接試験中に靴を脱いでブラブラとさせている、頭の後ろに両手を組んで伸びをするなど、不適切な態度である試験官の存在が報告されている。この点について、どのような指導を行っているのか。
という、場を一気に凍り付かせることには定評のある私、キャリ魂太郎が、98名に「うわぁ…面倒な人来てるよ…」とドン引きされることを恐れず質問しております。
私は「和を以て貴しとなす」が嫌いなんですよ。
喧々諤々、真剣に議論を戦わせるべき時は、戦うんです。
そして、その議論が終われば、青春シェイクハンドで良いんですよ。
それができるのが「大人」でしょう。
結論から言えば、
・1級面接試験合格率の低下は、試験機関としても憂慮しており、調査中である。
・不適切な態度の試験官の存在は、試験機関としても把握しており、都度指導をしている。
等の回答がありました。
個人的には、もっと言いたいことがありますが、まあ、次回以降も開催されるでしょうし、そのときにまた質問したいと思います。
勘違いされると困るのですが、私は個人的には、協議会の方は好きなんですよね。
試験官や作問委員がおかしいんですよ。この試験は。