このエントリーでは、キャリ魂塾の「受講し放題コース」で行っている2級ロープレ勉強会から、第21回2級キャリアコンサルティング技能検定面接ロールプレイ試験で出題された、藤田渚さんの事例を元に、キャリ魂太郎が20分で構成した逐語録をご紹介しています。
キャリ魂太郎が、様々な心理技法をどのように使用しているか、ご参考になりましたら幸いです。
なお、本逐語録はあくまで私のアプローチ例を示したものであり、2級キャリアコンサルティング技能検定面接ロールプレイ試験の正解例ではないことをご承知おきください。
Contents
第21回出題事例:藤田渚さん
相談者:藤田 渚 21 歳
家族:父親(52 歳)、母親(49 歳)、妹(18 歳)と同居。
四年制大学在学中(経済学部3年生)
相談月:1 月
相談したいこと:税理士を目指し、大学と並行して専門学校にも通っている。2 年間で税理士試験に合格することを目標に頑張ってきたが、昨年の試験では 1 科目しか合格できなかった。
同級生は就職活動を着々と進めているのに、自分はこのまま試験勉強を続けてもいいのか不安になってきた。いっそのこと税理士になることを諦めて就職活動を始めた方がいいのではないかと思うようになったが、今後どうすればよいのか分からなくなってしまい、相談したい。
プロキャリアコンサルタントの「解決志向アプローチ」とは
私自身は、傾聴をベースにした上で、基本的には解決志向アプローチを行います。
また、自らの業界・法律的な知識はもちろん、相談者自身が前向きに変容することを目的に、催眠療法で使用する技法を中心とした様々な心理療法の技法を使います。
具体的には、キャリアコンサルタント養成講習では学ばない、またキャリコン業界の主流である、来談者中心療法(感情アプローチ)をメインとするキャリアコンサルタントの先生方とも全く異なる、分割、前進、新たな方向付け、暗示…そして使えるものは何でも使うという利用(Utilization)が特徴です。
養成講習で学んだこと、そして傾聴をベースに、オウム返しだけではない、様々な「相談者の役に立つ」技法を、それぞれのキャリアコンサルタントが身につける、そのご参考となりましたら幸いです。
キャリ魂太郎の逐語録と心理技法解説
このロープレが終わった後、なぜクライエント「役」を「演じただけ」の参加者が、「なんだか本当にやる気が出てきた感じ」と感想を述べられたのか。
それは「自己効力感が高まるような技法」を使っているからです。
役であろうが、リアルであろうが、技法は「無意識」に作用するため、自己効力感が上がるんですね。
参考書籍
逐語録に記載した技法にご関心のある方は、下記の参考書籍にてご確認下さい。
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変幻自在!キャリ魂太郎の「ロープレ組手」公開中!
大好評の「ロープレ組手」から、第22回2級キャリアコンサルティング技能検定試験の佐川優香さんの事例を取り上げています。
この事例での「クライエントの認知のポイント」とは…?
15:50からの「展開」、それが「クライエントの『認知のズレ』」を見極める「キャリ魂流」!
お楽しみに!
※アップロードエラーを防ぐために、音質を低下させています。ご了承ください。
キャリ魂塾2級ロープレ勉強会は、受講し放題コースでご参加頂けます。
※受講し放題コースは、1年単位のご受講になりますので、ご注意ください。
文字起こしツール「Rimo Voice」
今回、逐語記録として文字起こしを行うのに「Rimo Voice」というツールを使いました。
こちらは、「録音ファイル(mp3,wav等)」をアップロードすることで、自動的に文字に変換してくれる優れものです。
かなり精度も高く、60分ぶんは無料で使用できるので、国家資格試験合格を目指す方は4回、2級キャリコン技能検定試験合格を目指す方は3回、無料で使用できますね(はみ出ないように注意笑)
しかし、これでまた「テープ起こし内職」の人の仕事が奪われていくと思うと、複雑ではありますね…