資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、エリクソンのライフサイクル論の出題予想を行っています。

問題

下記の各選択肢は、E. H. Erikson のライフサイクル論について述べたものである。誤りはいくつあるか。
1.人生を6つの発達段階に分類した。
2.青年期の発達課題を乗り越えると、「忠誠」が獲得されるとした。
3.成人期をモラトリアム期間であると仮定し、様々な自己探索が行われるとした。
4.発達段階ごとに転機(イベント・ノンイベント)があるとし、それを危機と表現した。

超頻出論点!エリクソン(E. H. Erikson)のライフサイクル論から逃げない。

大変キツい言い方をしますが、エリクソンの発達論点で点数が取れないのは、単純に言えば暗記から逃げているからです。

確かに、覚えることは多いし、覚えにくいです。

なので、キャリ魂塾では、勉強すべきことだけを絞って勉強するようお伝えしています。

エリクソンの発達論点で、「キャリコン試験上」押さえておくべき論点の考え方とポイント

まず、この「キャリコン」試験について、考えてみてください。

面接ロープレ試験で、乳幼児のクライエント役があなたの前で、「あのぉ…ぼく、かあしゃんを助けるために働きたい…ケド就活とかしたことなくて…」とか相談することがあるでしょうか?

ありません。

ないです。

10,000%、実技(面接・論述)試験で乳幼児のキャリア相談は出題されないと断言します。

これに納得できたあなた。

なぜ、「実技試験で10,000%出題されないと言われて納得できる論点を、学科試験では勉強しているのですか?」

そう、そういうことなんです。

学科試験ではさすがに10,000%とは言えませんが、まあよっぽど捻くれた作問担当者以外は、乳幼児を出さないのです。

それは、「キャリアコンサルタントが対象と想定する相談者ではないから」です。

だから、8つの発達論点は、

発達段階  発達課題 獲得報酬(力)
乳児期      基本的信頼 VS 不信 希望
幼児前期 自律性 VS 恥 意志
幼児後期 自発性 VS 罪悪感 決意
学齢期 勤勉性 VS 劣等感 有能感

青年期 同一性 VS 同一性の拡散 忠誠
初期成人期 親密性 VS 孤独 愛
成人期 世代性 VS 停滞 世話
高齢期 自己統合 VS 絶望 英知

実質、これでいいわけですね。

はい、これで勉強量を半分にしました。

出題されたら?

ニガテで出題可能性が低い論点を、適当に全部やるよりも、頻出論点を確実に押さえる。

それが、キャリ魂塾でいつもお話している「捨てる勇気」です。

もちろん、時間が十分に取れる方は、全部の論点を確実に押さえるスタイルでOKです。

エリクソンの基本のキ

人間の発達段階を8つの段階に分けた。
発達段階ごとに「心理社会的危機(psychosocial crisis)」があるとした。
人間は心理社会的危機を乗り越えることによって、「力(virtue)」を獲得する。

解説

1.誤り。こういうのは、そりゃ覚えてなきゃいけないですけど、もう基本中の基本ですからね…

覚えてない?

しゃあない。一発で覚えられるように教えましょう。

8つでしょ。エイトでしょ。エリクソンでしょ。

「エ」イト 「エ」リクソン

エ繋がりです。 

おしまい。

これで、明日も明後日もいつまでたっても覚えてますから。

万一忘れてたら?

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2.正しい。青年期の発達課題は、同一性ですね。アイデンティティとも言ったりします。

青年ですからね、チュウどまりなんですよ。だから忠誠。

ついでに、成人になればそりゃですわな。

3.そして、この青年期つまり、アイデンティティを確立するための期間をモラトリアムと言います。

モラトリアムというのは、本来は金融機関などが取付騒ぎなどで倒産したりすることを防ぐための「支払い猶予期間」です。

それを人間の発達に当てはめると(こういう言い方はあまり好きではありませんが)、赤ん坊から青年になるまでは、社会から「お目こぼし」されている期間なんです。

だから、税金とか食費とか、基本生活費を全て親(そして社会が)払ってくれているでしょ。

人はそういう負債とともに成長してきていて、成人になったら社会に出てその負債を返すわけです。

健全に社会に出て働く成人になるには、アイデンティティを確立(=自己理解)しないといけないわけですね。

だから、青年期に「アイデンティティ」を確立(=自己理解)して、成人になって社会に出る準備をするわけです。

具体的に言えば、大学生が就活に際して自己理解をしているのが最も分かりやすい例です。

この「モラトリアム期間」は本来の意味に沿えば、生まれてから青年期までとなりますが、発達論点では、これを青年期に当てはめています。

ちなみに当のエリクソンは、18歳以降学校教育を受けずに放浪の旅をしていたというスナフキンみたいな人だったそうです。

4.エリクソンは発達段階ごとに発達課題を想定していますが、それを転機(イベント)によって発生するものとはしていません。

以上、誤りは1.3.4の3つですね。

最後に

各発達期ごとの年齢など出題されたことがありません。

「捨てる勇気」を持ってください。