このエントリーでは、2級キャリコン技能検定試験面接ロールプレイ試験出題類似事例を、一般的なキャリアコンサルティング養成講習で学ぶ「問題志向」ではなく、「解決志向」を用いてアプローチした面談例をご紹介しています。

リソースを活用し「支持」的にキャリアコンサルティングをする

下記にて20分のロールプレイを行っていますので、ご視聴下さい。

面接で気づくべき「リソース」とは?

私がロールプレイをする際、クライエント役に「このように演じてください」とお伝えしたり、いわゆる「台本」的なものはありません。

全て、ぶっつけ本番の一発収録です。

なので、「話を聴く」ことは、「気持ちに寄り添う」ことに加えて「情報収集」の意味合いが大きくなります。

たとえば今回、面談の中で気づいたのは

クライエントの置かれている状況
➡新規事業という「未知へのチャレンジ」

クライエントの息子さんが置かれている状況
➡受験という「未知へのチャレンジ」

この類似性です。

つまり、クライエント本人の課題を解決することは、クライエントが心配している「息子さんの受験」という課題を解決することに繋がります。

この類似性に気づくことができれば、後はクライエント本人のリソースを用いて、クライエントの課題にアプローチをする、それ自体が息子さんの課題へのアプローチになっていきます。

「コンプリメント」や「支持」は大胆に。

キャリアコンサルタントは、「鏡」になることもありますが、その傾向が強く、「支援者としての気持ち」を表に出すことが不十分な方が多い印象があります。

たとえばコンプリメントでよくあるのは、こんな感じ。

鈴木さん鈴木さん

転職して入社した5年前は、やる気もあって入社2か月とかで社長賞やMVPも取ったりしていたのですが…


土本さん土本さん

それはすごいですね。他にもありますか?

このように「全然凄いと思っていない」のがありありでは、コンプリメントの意味がないどころか、ラポール低下につながることもあります。

コンプリメントは大胆に。

キャリ魂太郎キャリ魂太郎

ええっ!社長賞にMVP!!!!2か月って普通入社して右も左も分からない人も多いのに、早々にそれって超すごくないですか?

このように「しっかりと凄いことは凄いと伝える」、また「なぜ凄いのか、理由(入社して右も左も分からない人も多い)も伝える」ことで、コンプリメントがコンプリメントとして効果を発揮します。

このYouTube音声では、「大丈夫ですよ」という「支持」を大胆に行っています。

一つのアプローチ例ではありますが、「コンプリメント」が「コンプリメント」として機能するように、「支持」するなら「支持」が機能するように、しっかりと応答を意識して頂ければと思います。