このエントリーは、2級キャリアコンサルティング技能検定の事例検討について、お伝えしています。

2級キャリアコンサルティング技能検定受検票の事例を検討する

さて、キャリコン2級も受検票が届いたようです。

国家資格試験と違って、こちらには事例が記載されています。

この事例ですが、よく読めば、おかしなところがあったりします。

この辺りは、読解力ですね。

いつもお伝えしているように

「読む(見る)こと=聴くこと」

です。

傾聴だけが、キャリコン能力ではありません。

例えば、

「子どもが小学校に上がったので、働きたい」

この、一見普通の文章、日本語、つまり「言葉」。

この「言葉」が「おかしい」と思える。

おかしいと思うためには、日頃から言葉へのアンテナを高くする。

これがカウンセラー、コーチ、(キャリア)コンサルタント、そして法律という「言葉」を扱う士業にとって、必要な訓練です。

ヨルシカ「靴の花火」の歌詞の一節を考える

例えば、ヨルシカの「靴の花火」では

靴の先に花が咲いた
大きな火の花が咲いた
心ごと残して征こう、だなんて憶う

引用:ヨルシカ 「靴の花火」Yorushika – Fireworks of shoes
作詞、作曲、編曲:n-buna Vocal:suis

という歌詞があります。

なぜ「征こう」なのか。
なぜ「憶う」なのか。

これが「アンテナの高さ」です。

なぜ「行こう」ではダメなのか。
なぜ「思う」ではダメなのか。

n-bunaの内的世界に触れたい、堪能したいと思う。

この気持ちが持てることが、大切なことだと思います。

答えのない世界を楽しむ

どうして「征こう」なんですか?どうして「憶う」なんですか?

こんな風に、n-bunaに問いかければいいじゃないか、と思う方もいるかもしれません。

しかし、問いかけたところで多分、答えは返ってこないだろうし、何より、n-buna自身が作詞していた当時の気持ちを言語化できるとは限りません。

例えば、ポルカドットスティングレイの雫は、「リスミー」の考察でこう言っています。

こう言われたら、嬉しいですよね。

試験に答えが無いことを不満に思っている人も多いと思います。

が、答えのある世界なんて、つまらない。

私たちのいる世界は、答えのない世界です。

答えのない世界を、アンテナを高くして、楽しんできて頂ければと思います。