このエントリーは、キャリ魂塾メルマガの配信記事から、ピックアップしてご紹介しています。
おはようございます。
「暗いエント」を「明るいエント」に。
資格で理想のキャリアを描くキャリ魂太郎です。
今日の冒頭問題はこちら。
雇い入れの日から6か月間継続勤務し、その労働日の6割以上出勤した労働者には年次有給休暇が付与される。
正誤は?
さて、今朝は大きなマグロを釣る夢を見ました。夢占いでは吉夢のようなので、宝くじでも買いに行こうかと思います。美味しんぼの影響だと思いますが笑
Contents
横山光輝「史記」からキャリアに影響する2要因を考える
この土日は、横山光輝の「史記」を読んでいました。マンガと原典の違いはもちろんありますが、今流行りの「キングダム」に繋がり、その後まで分かるわけですから、ある意味、「キングダム」のネタバレ的作品ですね。
キャリコン的に特に面白かったのは2つ。
1つは、毛遂(もうすい)と平原君の話。もう1つは、始皇帝を支えた李斯の話です。
史記:毛遂(もうすい)と平原君
平原君は、趙国の公子で、3000人の食客を養っていました。ある時、趙は秦に攻め込まれ、滅亡の危機に瀕します。
趙は秦に対抗しうる大国、楚との同盟に一縷の望みを託しました。
しかし、楚にとっても、強国秦を敵に回すわけですから、簡単に同盟を結んでくれるとは考えにくい。
そこで平原君が使者となって、楚を説得しようとするのですが…さすがの平原君もこの大役、一人では心もとないので、補佐として20人の従者を連れて行こうと考えます。
その19人までは決まったものの、最後の1人が決まりません。悩む平原君に声を掛けたのが食客の一人、毛遂でした。

どうして私を選んでくれないのですか?

…君は誰だ?

毛遂と言います。

君はうちに来て3年か。有能な人は錐(キリ)のようなものだ。袋に入れればたちまち袋を破る(目立つ)。私が顔も名前も知らんような人ではなぁ

それは私を入れる袋が無かっただけのことです

…まあそこまで言うなら…
(画像出典:「史記」©横山光輝 小学館)
ここまでなら、いわゆる「出る杭は打たれる」と同じで、平原君の言葉には信ぴょう性があります。なにせ3,000人の食客を見てきた平原君ですから、人を見る目には自信があります。
が、結論から言えば、平原君が選んだ19人は役に立たず、役に立ったのは、自薦の毛遂だけ。
役に立つどころか、毛遂の働きは想像を遥かに超え、死を顧みず、楚王を前に堂々論陣を張り、同盟締結に導くものでした。
その後、平原君は「毛遂の舌は100万の軍勢に勝る。自分の見る目に自信がなくなった。もう人物評価はやめる」と言ったそうです。
ちなみにこれで25ページ分です。要約力が、スキルとしていかに使えるスキルか、ご理解頂けたのではないでしょうか。要約だけの本が売れるくらいですし笑
史記:李斯と2匹のネズミ
キングダムでも有名な、始皇帝に仕えた李斯の話も面白いです。
彼は元々は秦の生まれではなく、楚の生まれでした。
楚で下級役人をしていたのですが、あるとき穀物倉庫に行く前にトイレに行きました。
トイレにはネズミがいて、下水を飲んでいましたが、李斯が来るとサッと逃げました。
李斯がトイレを済ませて穀物倉庫に行くと、こちらにもネズミがいました。こちらのネズミは、李斯が来ても逃げもせず、穀物を食べています。
この二匹のネズミが、李斯の天啓となりました。
(引用:「史記」©横山光輝 小学館)
李斯は自らを評価しない楚を捨て、秦に移り、仕官します。
その後の活躍はご存じの方も多いのでは。
キングダム読者のためにネタバレは避けますが、初登場時から、呂氏四柱とされるまで出世しています。(呂氏は秦の丞相)
「機会」と「環境」がキャリアを大きく変える要因になる
いかがだったでしょうか。
キャリアを大きく変える二つの要因。
それは、「機会」と「環境」です。
3,000人を自ら食わせてきた(食客ですからね)平原君よりも、自分の方が見る目があると言える人事担当者はそうはいないはず。
そして、あなたが今の職場に不満があるのなら、自らを変えるより、環境を変える方が簡単。あなたが正しく評価されているとは限らないからです。
史記を読むと、上司・経営者を見る目と転職、この2つがいかに大切かが分かります。
私自身もメルマガをたくさん登録していますが、メルマガ本体だけでこんなに役立つメルマガってちょっと他にないですねと自画自賛して終わります笑
冒頭問題は誤り。正しくは、全労働日の8割出勤ですね。