このエントリーは、キャリ魂塾のメルマガをピックアップしてご紹介しています。
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本日のキャリ魂塾メルマガ「戦略的傾聴」
おはようございます。
昨日の面接試験を受験された方、お疲れさまでした。
今日の面接試験を受験される方も、頑張ってくださいね!
昨日、Twitterにこんなツイートがありました。
花の表現です。
あなたは全部あてはめられますか?
桜は散る
では他の花の場合は?
梅:
椿:
朝顔:
菊:
牡丹:
さて、私が何度かお伝えしていることに、
「カウンセリングは将棋である」
というものがあります。
クライエントの発した言葉を「駒」として取って置き、タイミングを見計らって、クライエントに「打ち返す」。
これが、私のカウンセリング技法の特徴です。
どの駒を取るのかを考えないといけないし、そのためには「しっかりと話を聴く」必要があります。
この傾聴技法を、ここでは「戦略的傾聴」としておきます。
一部から全体を推測する。
いつもご紹介している、ヤン・ウェンリーの言葉。
私が銀河英雄伝説から、名言を一つだけ選べと言われたら、間違いなくこの言葉を挙げますね。
「言葉というやつは、心という海に浮かんだ氷山みたいなものじゃないかな。海面から出ている部分はわずかだけど、それによって海面下に存在する大きなものを知覚したり感じとったりすることができる。」
(引用:銀河英雄伝説 ©田中芳樹 徳間書店 らいとすたっふ)
クライエントの言葉は、氷山の一角。
クライエントの何気ない「言葉」という氷山の一角に、クライエントの行動特性という、大きなヒントが隠れていることもあります。
「彼は怒って帰っちゃったんですよ!」をどう捉える?
例えば、クライエントからこんな発言があったとしましょう。

私が、マンガに夢中になって、ちょっと返事をしなかったら、 彼は怒って帰っちゃったんですよ!ありえなくないですか?
さて、あなたはどう考えますか?
人それぞれ、注目したいキーワードは異なりますので、もちろん自由です。
でも、私がこの20年近く、カウンセリング、コンサルティングを含め、いろいろな立場の方とお話したり、1,000枚以上の論述採点してきて思うことがあります。
それは、「(私も含め)日本語を使いこなせている人はいない」ということです。
花の表現ですら、冒頭問題のように多いんですからね。
だから私は、彼が「怒った」のかどうか、「クライエントが正しく表現できていると思いこまない」。
だって「日本語を正しく使いこなせている人はいない」から。
・すねた
・いじけた
・さめた
・あきれた
・がっかりした
・ほかの予定があった
さて、本当に彼は「怒って」いたのでしょうか?
「気を引きたかった」のかもしれませんよね。
だから、私の応答は…

ところで、さっきのお話が気になるんですが…彼は『本当に』『怒って』帰ったんでしょうか?
「伝え返し」は「タイミング」が大切。
この「打ち返す(伝え返し)」タイミングも大切です。
クライエント自身が、「ありえない」と内省する「余地が『ない』」=「内省を拒絶している」ときに、打ち返しても内省には繋がりません。
クライエント自身が「感情」を吐き出して、心に「余地(余裕)」が生まれたら打ち返す。
そうしないと、クライエントの中に言葉が入っていかないんですね。
なので、「どこの言葉をチョイスするか」と同等に、「『言葉』を打ち返す」タイミングも大事なんです。
ブログは、いよいよ第17回学科試験対策講座の予告です。
以前にお伝えした通り、
・心理編
・労働編
・白書・統計編
この3領域に分けます。
どんな講義をしているのかは↓でどうぞ
冒頭問題の解答は下記のとおりです。
梅:こぼれる
椿:落ちる
朝顔:しぼむ
菊:舞う
牡丹:崩れる