このカテゴリでは、キャリ魂塾で発行しているメルマガの中から、重要なテーマをピックアップしてご紹介しています。

おはようございます。

これからメルマガの冒頭を、学科に出題される可能性のある問題を書いていこうと思います。

4択にしたり、2択にしたりは色々ありますがとにかく、「問題」を最初に書きますね。

では本日の問題

ウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場では、労働について「照明と生産性」「生産性と疲労」などの科学的実験を行った結果、生産性に影響するのは「作業環境」よりも「A」であるとした。

Aに当てはまる適切なものを、下記から選んでください。

1.「労働条件」
2.「労働時間」
3.「リーダー(上司)の指導タイプ」
4.「人間関係」

答えはこのメルマガの中で。

以前、共進会定例会で、2級合格された方2名と対談企画を行いましたが、おひとりの方が参加されていたグループは、毎日練習されていたそうです。

キャリ魂塾の面接試験対策レジメにはNBA史上、最も背の低い160cmのバスケプレイヤー、マグジー・ボーグスの言葉を引用しています。

「選手は試合で上手くならない。練習で磨くんだ」

試合は、練習の成果を観客に披露する場です。

逆に言えば、「お金を頂いている場」を「練習の場」=「自分の為の場」にしてはいけない。

「実践を練習にする」は、厳密に言えばルール違反です。

とは言えもちろん、OJTのような例外もあります。

社会自体も「教育の場」でもありますから、その教育コストはみんなで負担すべきとも言え、全部が全部ダメということにはなりません。

しかし、厳密に言えば、やはり「練習」を「本番」で行ってはいけない。

たまに、「練習なので無料でカウンセリングさせて頂きます」と言ってしまう初心者の方がいますが、これは「失敗しても無料なので…」という暗示にもなるため、端からラポールを低下させてしまいます。

「練習なので、無料で手術します」

そんな医師はいませんよね。

研修医が手術するなら、指導医が横に付くはずです。

つまり「医師2人分のコスト」をかけている。

だから、患者さんも文句を言わずに手術代を払うわけです。

じゃあ、初心者が経験を積むにはどうしたらいいの?

練習は練習として、「事例」を使って行ってください。

鮨職人だって、あなたの前で練習で握ることはしません。

練習は、おからとこんにゃくで握るんです。

この「おからとこんにゃく」が「事例」です。

実践をしたいなら、「練習なので」ではなく、例えば「開業記念サービスとして」「期間・人数限定」で行ってください。

このように、言葉一つでラポールは大きく変わります。

蛇足ですが、最近メルマガ登録された方が多いので改めてお伝えしておきます。

一部養成講習機関では、「自らの体験」を使って、クライエント役として練習するカリキュラムがあるそうです。

「練習」の場で、「実際のクライエント」を扱う。

これは「絶対に」してはいけない、心理職の「禁忌」の一つです。

呆れることに、これを「過去の自分との対峙」などと得意気に話す講師すらいるそうです(その他「自分事じゃないと気持ちが入らないからダメ」とか…)。

キャリアコンサルティング協議会が実施している、「指導者講習」ですら、クライエント役が「自らの経験」を用いて行うようなことはしません。

「指導者講習」ですらやらないことを、なぜ「初心者講習」でやっているのか。

さらに言えば「受講生(時には受講生=友人)同士」でそれを行う…これこそが心理職ならば忌避すべき「多重関係」のはずです。

自らが実施しているカリキュラム内容が、「倫理綱領違反」であることすら分かっていない。

それが現在の一部養成講習団体のレベルです。

とは言え、厚生労働省だって、多重関係である「社内キャリアコンサルタント」を推進していますよね。

合格された方は、改めてこの辺りも職業理解として考えて頂くと良いと思います。

そして、冒頭の問題の答えは4です。