資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


このエントリーでは、よく頂く「なぜ勉強するの?」「なぜそんなに資格を取るの?」という質問への一つの回答をお伝えしています。

士業の世界では勉強し続けることは常識。

勉強でも学習でも学びでも、どんな言葉でも良いのですが、士業という業界にいると、勉強し続けることはほとんど常識であり、「なぜ勉強するのか」「なぜそんなに資格を取るのか」などは、同業者同士であれば話題になることすらありません。

顧客企業・相談者個人のために、最新かつ最善の情報を収集することはもちろんですが、古い情報を提供すればクレームのみならず損害賠償に発展することもあります。

つまり、士業そして法律的なコンサルタントの世界では、勉強とは「自分を守る」ためでもあります。

好き嫌いの問題ではないし、それが仕事(の一部)です。

これは、この士業の世界に入らないと、あまり理解されません。

私自身、両親(サラリーマン&専業主婦)から「行政書士だけでも食べている人はいるのに、なぜそんなに資格を取るのか(もっと営業して稼ぐ方が重要だろう)」ということを何度か言われた記憶があります。

士業の世界では、「勉強」は「仕入れ」であり「営業」であり、そして「自分という商品のアップデート」でもあり、「リスクマネジメント」とも言えます。

そういう意味では、士業の世界では、「勉強」は一番コスパが高い事業活動と考えることもできますね。

ラーメン専門店の店主は、一度自分の中で最高のスープを作れば、味を変えないかもしれません。

鮨職人は、一度最高の酢(酢飯に使う酢ですね)の配合に気づけば、その配合を生涯変えないかもしれない。

しかし、士業は変化し続ける社会や法律に対して、常に顧客の一歩、せめて半歩先を知ることが求められる仕事だと言えます。

対人援助の世界では勉強しつづけることは「相互理解」

対人援助の世界、簡単に言えばカウンセリングの世界では、まだ「どうしてそんなに勉強するの?」と言われることがあります。

傾聴や来談者中心療法の「専門性は横に置く」という言葉が誤解されているのかもしれません。

また、傾聴技法を磨くことは「勉強」という言葉と少しマッチしないのかもしれません。

しかし、対人援助の世界でも、勉強し続けることは当然必要です。

ただ、その理由は、士業の場合とは少し違っていると思います。

私個人の思いで言えば、カウンセリングの世界での勉強は、「相互理解」のためだと思います。





例えば、美容師という華やかでオシャレな職業から、「洗髪・整髪料」の使用に伴う皮膚のトラブルに悩む姿がイメージできるでしょうか。

また、美容師に腰痛が多いことは意外と知られていません。

いわゆる一般的にイメージされる、「美容院」からの転職先として検討されることが多いのは?

まつ毛エクステです。

美容業界専門のキャリアコンサルタントやカウンセラーでなければ、まずここまでは知らないでしょう。

では、どうしてそんなことを私が知っているのか?

美容院の開設には保健所への届けがあり、私は行政書士業務としてそれを受任(+セルフ・キャリアドック導入もしました)し、それをきっかけに「勉強」したからです。

キャリアコンサルタントであれば、VPIやキャリア・インサイトの結果の解釈をクライエントに行うことも求められるシーンもあるでしょう。

その際、こういったことを「知っている」こと自体が、多くの場合「ラポール」構築に繋がることは言うまでもありませんし、また職業適性検査の一面的な活用とは一線を画した、ハイレベルな職業相談も可能になります。

そして、自らの理解と、クライエントの経験している世界の擦り合わせを行うに際して、より短時間で有効な面談時間が提供できるはずです(これは同時に「低コスト」にも繋がります)。

だから、例えば小中学生、高校生が「なぜ勉強するのか」と尋ねれば、私は「相手のことと自分のことを知るため」と答えます。

相手のことを理解しようと勉強するのだから、「良い人間関係」を構築できる可能性が高くなるはずですよね(現実はなかなか厳しい部分もありますが…)。

対人援助の世界の住人の適性とは?

0を0で割るとどうなるのか。

これを知りたくて数学の道を志す人もいるかもしれない。

それを「変わった人だな」で済ませる人もいます。

また、「なるほど、確かに」と共感できる人もいる。

適性で言えば、後者が対人援助の世界の住人の適性ではないでしょうか。

キャリアコンサルタントには更新講習があり、それを「資格商法」と呼ぶ向きもあると思いますが、自発的に勉強する習慣のある人がまだまだ少なくないからと考えることもできます。

キャリアコンサルタント養成講習の受講も、そして試験の内容も、適性を問われるものではないからです。

例えば「2級技能士に合格したら一生有効だから、キャリアコンサルタント登録は更新のお金がもったいないから止める」という発言をする人がいる現実もあります。

(キャリアコンサルティング技能士であっても、キャリアコンサルタント登録をしなければ「キャリアコンサルタント」とは名乗れないため、営業活動は非常に難しくなります。)

それは、本当にこの対人援助の世界に適性があるのか?

そんな風にも思います。

あなたは、なぜ勉強し続けるのか…答えを持っていますか?