キャリ魂太郎です。

このエントリーでは、キャリア形成の意味について述べています。

なんでそんなに資格ばっかり取るの?という質問

私が最も多く受けてきた質問の一つが、「なぜそんなに資格を取るのか」的なものです。

両親からしてそうでした。

「行政書士だけで頑張ってる人もいるのに、なんでそんなに資格ばかり取るのか(勉強する時間があるならもっと仕事をしろ)」

という感じで、理解ができないようでした。

両親は、「行政書士は行政書士資格だけで食っている」とバブル時代のような感覚でしかみていなかったわけですね。

バブルのころなら、建設業者も宅建業者も右肩上がりに増え、その新規許可申請で行政書士も潤っていたでしょう。

残念ながら、私が開業した2001年は、氷河期であり、景気も良くありませんでした。

そういった中で、差別化を図るために、もっとも手っ取り早いのは「価格(報酬額)が安いこと」、つまり低価格戦略です。

しかし、低価格戦略は強者がスケールメリットを武器に仕掛けるべき消耗戦です。

私のような開業仕立ての個人がそれを行ったところで、忙しくなってもその割に儲からず、顧客からは軽く見られるなど、自分の首を絞めるだけの愚策でしかありません。

だからこそ、個人としての価値である「専門性」を高める戦略を取ったわけです。

そして、資格試験は経験を積めば積むほど効率よく取得ができるようになりますので、対時間・費用パフォーマンスが向上します。

同時に、ワンストップサービスが展開できるため、人件費・外注費も節約できますから、必然的に士業をはじめ、カウンセラーやセラピスト、コーチなど個人事業主の方の多くが資格取得に励む傾向があります。

こういったことを、両親はもちろん一般的な社会人の方はご存じないので、「どうしてそんなに資格を取るのだろう」という疑問と、「おそらくこの人は勉強が好きなんだろう」という解答(理解・誤解)が生まれるわけですね。

生存戦略としてそうせざるを得ないという「環境による相互作用」とは考えないわけです。

先輩に副業を勧めたらキレられる。

大学時代の先輩に、小・中学校時代をフロリダ州シアトルで過ごした先輩がいます。(間違えていたので訂正しました)

3年くらい前でしょうか、youtubeを使った副業がブームになっていた頃、私はその先輩に「海外のyoutuberの日本語訳動画を作るとか、日本のyoutuberの英訳動画を作ったらたぶん稼げるのに、なぜしないの?」というような話を何気なく振ったことがあります。

そうすると、先輩は「俺をdisってんの?お前と違ってそういうのは考える必要がないだけだ」という答えが返ってきました。

まあ、付き合いが長い(私もたまにタメ口で話すくらいの感じ)ので、「そっすかー」みたいな感じでそのときは話を終えたのですが、昨年暮れにその先輩が会社を退職することになり、800~1000万円の転職先を探しているけれど見つからないという話になったわけです。

で、「せやからあのときにyoutuberのサポートやってたら、年収800万円とかこだわらなくてもいいし、好きな仕事を選べる幅が増えたのに」みたいな話をしたわけですよ。

この先輩もアメリカンなので、「いやホンマ先生の言うとおりっす。あのときは申し訳ありません、面目ない」みたいな話で、じゃあこれからどうしようか(youtuberのサポートはもう出遅れているので、何か資格を取るなら何が良いか)という話になったというオチです。

キャリアコンサルタントを選んだあなたは間違っていないし、次の勉強を考えることも正しい。

あなたの周りにも、「なんでそんなに勉強をするのか」とか「資格商法に騙されてる」だの「キャリアコンサルタントで食えるわけない」「一つのことだけやるほうがいい」なんてことを言ってくる方がいるかもしれません。

しかし、親は別として基本的にそういったことを言ってくる方は、間違いなく、誰一人あなたの人生に1グラムの責任も感じていません。

(親は、自分のせいで子どもの人生が上手くいかなかったら、多少責任を感じることもあるし、時には養ったりしますからね)

特に、今や「パラレルキャリア(副業)」が当たり前の時代になりました。

多くの方が正しいと信じていた「ひとつのことを頑張れ」という言葉も、時代の変化によって、誤りになるのです。

所詮、他人の人生です。

置いて行かれているように感じているんです。

だから、無自覚に足を引っ張っているのです。

もっと言えば、「勉強をして、キャリアアップしていくあなたが羨ましい・妬ましい」のです。

資格取得はローリスク・ハイリターンの投資である。

だから、私はあなたにハッキリと言っておきます。

LLTV(ライセンス・ライフ・タイム・バリュー)で考えれば、資格勉強は自分への投資であり、株やFXに比べればはるかにローリスク・ハイリターンです。

私が取った資格、秘書検定に至るまで、全ての資格は取得費用以上のリターンを生んでいます。

そして、あなたが勉強することで、あなただけでなく、あなたの相談者にも役に立ちますし、商工会議所や教育機関、行政機関などからも声がかかるかもしれません。

キャリアコンサルタントは、そういう世界へのパスポートです。

そのためにも、あなた自身のキャリアビジョンをしっかりと描いて、キャリアコンサルタント資格を活用して下さい。

2級試験を受験された方、お疲れさまでした!

今日は2級試験の最終日でした。

2級も今や意味がないと言われることもあります。

しかしそれは、発言者が意味を見出せないことを、資格の責任に転嫁しているだけであり、あなたが描いたキャリアビジョンの一つのピースである以上、絶対に意味はあります。

あなたの挑戦に敬意を表し、そして、合格をお祈りしております。